店舗経営者が対応すべきWeb集客とは?SEO、SNS、広告など店舗集客に必要なWeb集客の方法をまるっと解説!

「店舗の存在をなかなか認知してもらえない」
「Webサイトへのアクセスはあるのに店舗集客につながらない」

実店舗をもつ経営者にとって、集客は大きな課題です。商品やサービスに自信があっても、店舗を訪れる顧客を一定数確保できなければ、経営が成りたたなくなってしまいます。

本記事では、店舗の集客に役立つさまざまな施策やアイデアを解説します。

近年では、Webマーケティングが主流となりつつあります。しかし長らく活用されてきたオフラインの集客方法が有効なケースもあるため、ターゲット層や店舗の状況に応じて選択することが大切です。
※本記事内で紹介するサービスの内容・具体的な数値などの情報は2021年2月現在のものです。

店舗の集客力を高める5つのWeb施策

店舗の集客力を高める5つのWeb施策

近年では情報を得る手段として、インターネットが当然のように利用されています。飲食店や美容院を探す際も例外ではなく、Webサイトで営業時間などを確認したり、実際に利用した人の口コミを参考にしたりするでしょう。

このようにインターネットは、実店舗の集客方法として大いに活用するべき有効な手段です。本項では、店舗への集客力を高める5つのWeb施策について解説します。

1.SNSアカウントの運用
2.SEO対策
3.Web広告
4.ポータルサイトへの登録
5.予約システムの導入

施策1.SNSアカウントの運用

SNSアカウントの運用は、もっとも気軽に始められる集客方法と言えるでしょう。費用がかからず、日常的に使用しているスマートフォンだけですぐに始められるためです。

店舗への集客に向いているSNSの種類と、それぞれの特徴は以下の通りです。

【SNSの種類と特徴】

Twitter ・文字のみの投稿が可能(140文字以内)
・速報性、拡散力がある
・ユーザー同士の距離が近い
Instagram(インスタ) ・投稿には画像が必須
・ブランディングに適している
・ライブ配信機能あり
LINE ・メッセージツールとして広まっている
・ビジネス用アカウントの作成ができる
・クーポン発行機能あり

Twitter

Twitterは文字のみの投稿が可能な気軽なSNSとして、幅広い世代に利用されています。

投稿の手間が少ないことから、緊急セールの告知や臨時休業のお知らせなど、速報性のある話題を届けるのにも有効です。また、Twitter独自のリツイート機能によって、話題の投稿が一気に広まる拡散力が大きな特徴です。

ユーザー同士の距離が近く、企業アカウントと一般アカウントの間でラフなメッセージが交わされることも珍しくありません。

インスタ

Instagram(インスタ)は、少なくとも1枚は画像を用いて投稿する必要があるSNSです。

おしゃれで見栄えのする投稿が好まれるため、独自の世界観を伝えたい、ブランディングに力を入れたい店舗の集客に向いているといえるでしょう。

また、ライブ配信機能を備えており、商品や店舗の様子を紹介することも可能です。

LINE

LINEはメッセージツールとしての利用者も多い一方、SNSとしての側面も併せ持っています。

ビジネス用のLINE公式アカウント(旧 LINE@)を開設すると、メッセージの一斉送信やクーポンの発行が可能です。また、サービス内容に応じて有料のプランも用意されています。

SNSを活用した集客のアイデアやコツについては、飲食店を例に以下の記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてください。

施策2.SEO対策

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」と訳されます。インターネットユーザーが特定のキーワードで検索をした際に、自社店舗のサイト(ホームページ)を上位表示させることを狙って行うものです。

具体的には、ターゲットとする顧客はどのようなキーワードで検索するかを想像し、そのキーワードに沿ったコンテンツを制作します。もちろんただ制作すればよいわけではありません。検索エンジンに評価されやすく、サイトを訪れたユーザーも満足させるようなものでなければなりません。

また、実行してもまったく成果につながらないこともあるのがSEOの難しいところです。実店舗の運営と並行して行うのは現実的ではないため、専門の業者に依頼することも珍しくありません。

SEO比較.jp」では、要望をヒアリングの上、最良のSEO会社を紹介してもらうことができます。一括見積サイトのように営業電話が押し寄せるということはありません。実績のある専門業者を利用することで、自社店舗サイト経由での集客に役立てることができるでしょう。

もしSEO対策を自社で行うのであれば、単独ではなくSNSと連携させるなどの工夫が必要です。たとえ上位表示されていないコンテンツであっても、SNSでサイトの更新を告知することで、それなりの流入が期待できます。

施策3.Web広告

Web上ではさまざまな種類の広告が存在します。いずれも費用がかかりますが、確実に露出度を増やすことができるので予算に合わせて検討してみましょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、指定したキーワードの検索結果の一部のように表示される文字の広告です。SEO対策に手間と時間をかけなくても、上位表示(しているような位置に配置)でき、サイトへの流入数を増やすのに有効です。もちろん最終的な店舗への集客につなげるためには、流入先のサイトが魅力的であることが重要です。

リスティング広告

リスティング広告の費用は、出稿するキーワードの競合性などによって異なります。また広告をクリックされた数に対して費用を支払うクリック課金型が一般的です。

リスティング広告の主なものは以下のふたつです。

Google広告:Googleの検索結果に表示する
Yahoo!広告:Yahoo!の検索結果に表示する

SNS広告

SNS広告は、各SNSのタイムライン上や、おすすめ投稿、おすすめのユーザーとして自然な形で表示させることができる広告です。また、年齢層や興味をもっていることなど、ユーザーの属性に合わせて広告を出稿するターゲットを絞れるため、効率的な手法であると言えるでしょう。

より効果を高めるためには、ターゲット層がよりアクティブに利用しているSNSを選ぶなどの見極めが必要です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、自社サイトとは別のサイト内で提供されている広告枠に出稿する広告です。バナー広告とも呼ばれ、画像でイメージを伝えることができます。

ディスプレイ広告

集客したいターゲット層と関連が深いサイトを狙って出稿するとはいえ、SNS広告ほどの細かい絞り込みはできません。しかし想定していなかった層にまで広くアピールできるともいえます。

ディスプレイ広告の出稿にかかる費用はサイトによって異なりますが、月額など固定であることが一般的です。積極的に広告を募集しているサイトであれば、料金表を公開しているでしょう。

【Web広告の種類】

リスティング広告 特定のキーワードに対する検索結果で表示する広告
SNS広告 SNSのタイムラインなどに自然に表示する広告
ディスプレイ広告 外部サイトの広告枠に表示する広告

施策4.ポータルサイトへの登録

ポータルサイトとは、複数の店舗の情報をまとめて掲載している総合サイトのことです。

知名度の高い大手ポータルサイトに店舗情報を登録することで、自社サイトやSNSアカウントを持たない店舗でも露出度を高めることができます。

ただし、同業他社も数多く掲載されている中で比較されるため、簡単に集客につながるわけではありません。店舗独自の個性や強みをアピールする必要があるでしょう。

また実際に店舗を利用した人からの口コミ投稿ができるサイトの場合、時には誤解した情報を記載されてしまう場合もあります。リスクを理解したうえで活用することが重要です。

以下は実店舗への集客に活用したいポータルサイトの一例です。

食べログ

食べログ」は飲食店の情報を集めたポータルサイトで、21万店舗が登録しています。
店舗情報の登録は無料で、任意の画像も掲載可能です。更に集客力を高めるためのページ作りやネット予約機能を利用するには有料プランへの申し込みが必要です。

ホットペッパービューティー

ホットペッパービューティー」は、美容院やネイルサロン、エステサロンなど美容系の店舗情報を集めたポータルサイトで、65,000店舗以上が登録しています。有料ですが、専任スタッフによるシステム活用法のアドバイスや、年中無休で対応するヘルプデスクやなどサポート体制も充実しています。掲載料は地域や店舗の規模などによって異なるため、問い合わせが必要です。

エキテン

エキテン」は、ジャンルを問わずに店舗情報を掲載できるポータルサイトで、505万店舗が登録しています。掲載できるジャンルの制限がないため、業種専門のポータルサイトが見つからない場合などにも積極的に活用できます。また、初期費用・月額利用料・成果報酬などが一切かからないことも大きな魅力です。

施策5.予約システムの導入

店舗集客において、予約のしやすさは重要です。せっかく興味をもってもらえても、予約方法がわからなかったり、短時間しか受け付けていなかったりすると他の店舗を探す顧客もいるでしょう。

予約システムを導入することで、時間を問わず予約を受け付けられるなど店舗側と顧客側双方にとってメリットがあります。

ただし予約システムを導入することが集客力に直結するわけではないため、予約の取りこぼしを防ぐ目的での導入がおすすめです。

STORES 予約



「STORES 予約」は、月間予約数100件までは無料で試せる予約システムです。導入することでWebサイトに予約カレンダーを埋め込んだり、来店前にネット決済を完了することが可能となります。

また、100万人以上が利用する予約サイト「Coubic (クービック)」の店舗一覧ページに掲載されるため、集客導線を増やすことができます。テンプレートを利用したシンプルな操作も魅力です。

TORETA

TORETA(トレタ)」は使いやすさにこだわった予約・顧客台帳サービスです。
作成した予約ページのリンクをSNSやWebサイトに貼ることで予約導線を増やします。

また、グルメサイトやITサービスと連携させることで一括管理が可能です。予約情報から自動作成される顧客台帳も、今後の運営に役立てることができるでしょう。費用については要問合せとなっています。

オフラインの店舗集客アイデア3選

オフラインの店舗集客アイデア3選

集客方法は、Web上で行うものだけではありません。場合によっては、長年活用されているオフラインの集客方法の方が有効な場合もあります。

オフライン集客1.看板

看板は、店舗の側を通る人に直接訴えかけることができる集客方法として欠かせません。特に店舗の入り口が地下など分かりにくい場所にある場合、まずは看板に目を留めてもらうことで店舗の存在を認知してもらえます。

看板を制作する際は、大きさや色づかいで個性を演出することを心がけましょう。たとえすぐに集客につながらなくても、印象に残ることで後々店舗を訪れるきっかけになるかもしれません。

オフライン集客2.チラシ

店舗周辺の地域において幅広く集客したい場合には、チラシを活用しましょう。費用をかけて新聞に折り込みチラシを入れてもらう方法や、自社スタッフによる路上配布やポスティングを行うことも可能です。

インターネットの利用が活発な層には届きにくいなどの側面もあるため、クーポンをつけるなどの工夫も大切です。

オフライン集客3.DM(ダイレクトメール)

DM(ダイレクトメール)は、はがきや封書、FAXやEメールなどの手段を用いて顧客に直接届ける広告です。これまでの店舗利用状況や購入履歴など、個別の顧客情報に基づいて届ける情報を絞り込めることが大きな特徴です。インターネット広告が主流となる以前から、長らく集客方法として取り入れられています。

ダイレクトメールの種類ごとの特徴や、効果を高める方法については、以下の記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてください。

おわりに

店舗への集客方法について、Webを通して行える施策およびオフラインで実行できるアイデアについて紹介しました。

集客対策にかけられる費用や時間は、店舗によってさまざまです。運営状況に応じて無理のない範囲で始められるものを検討してみましょう。

また、ターゲットとなる客層によって、適切な手法も異なります。Webマーケティングが主流となりつつあるものの、昔ながらのオフラインの集客方法が有効なケースもあるでしょう。

本記事でご紹介した集客方法をぜひ参考にしてみてください。