コンバージョン率(CVR)をアップせよ!ECサイトでできる改善施策とは

買い物カートと手

近年、さまざまなECサイトが開設されたこともあり、気軽にネット通販を楽しむ消費者が増えてきました。消費者にとって選択肢が増えたことで以前とは異なり、ECサイトを開設したとしても売り上げにつなげることが難しくなっています。このような状況で売り上げを増やすためには、ただECサイトを開くだけでは不十分です。
そこで今回は、今後集客力をアップさせるために欠かせないポイントの1つ「CVR(コンバージョン率)の改善」についてご紹介します。

コンバージョン率(CVR)とは何か

まずECサイトを運営していく場合、コンバージョン率(CVR/Conversion Rate)を意識しておかなければ、売り上げを上げることは難しいでしょう。コンバージョン率とは、どれだけの数の利用者が、そのサイトの最終目的に至ったかを示すWeb用語です。ECサイトのコンバージョン率とは、多くは商品の購入やサービスの申し込みに至った割合を指します。コンバージョン率は、トップページや商品紹介ページのコンバージョン件数を、アクセス数やユニークユーザー数で割って算出します。

ECサイトを運営する場合、お客さまに商品ページを見てもらうだけではなく、商品の購入まで至っていただかないことには意味がありません。コンバージョン率を1%でも上げることができれば対策は成功だとされていますが、さまざまな改善をしていけばさらにアップさせることも可能です。
次は、コンバージョン率をアップさせたECサイトの改善例を2つ紹介します。

<改善施策1>TOPページを見直す

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ECサイトのコンバージョン率(CVR)は、トップページを見直すことで改善されることがあります。
ユーザーは、トップページからの導線を通って商品ページにたどり着くことが多いと考えられます。コンバージョン率を上げられないサイトの多くは、トップページの次に商品一覧に移動してから商品紹介ページにたどり着くようになっています。このような導線では、商品の特徴がお客さまに伝わりにくくなってしまっていることも多く、購入に至ることなく途中でお客さまに離脱される可能性が高くなってしまいます。

そこでTOPページには、例えば「季節もの」、「性能別」、「おすすめ商品」や「ランキング」のように、分かりやすい導線を引き、お客さまを商品ページにスムーズに導くことを心掛けてください。TOPページから商品ページへの誘導に気をつけるだけで、CVRが改善され売り上げが増えるケースもあるため、一度トップページを見直してみましょう。

<改善施策2>サイト内の検索ボックスを見直す

タブレットの検索ボックス
ECサイトを運営する際の盲点に「サイト内検索の使いにくさ」があります。
サイト内の検索ボックスは、お客さまが必要としている情報にアクセスしやすくすることが主な目的です。

この検索ボックスがそもそも設けられていなかったり、設けられていても使いにくいものだったりすると、コンバージョン率の改善が見込めない恐れがあります。ECサイトのデザインにはユーザビリティという視点が必要です。デザインをする際にはお客さまにとって扱いやすいページになっているかどうかを考えることが重要です。

例えば、型番を検索ボックスに入力して商品ページを探すお客さまは意外と多くいます。そこで、このサイト内検索機能として利用される検索ボックスが見づらい位置にあると、商品にたどり着く前に離脱されてしまう恐れがあります。一般的には、トップページの上部に検索ボックスを設置することが多いでしょう。なぜならばトップページの上部は目に留まりやすく、お客さまの利用を促しやすいからです。

検索ボックスは、どのお客さまが見ても分かりやすいよう、また検索ボックス自体がバナーなど他の要素に埋もれないように、しっかりと目立たせる工夫をしてください。検索ボックスの改善をしただけで、お客さまの離脱を1割ほど減らせることもあります。

おわりに

ECサイト運営にはコンバージョン率(CVR)の改善施策が必要不可欠です。大切なことは、いかにお客さまから見て使いやすく、メリットを得られるサイトづくりになっているかだといえます。ECサイトを展開したのに売り上げを伸ばすことができない場合は、お客さまが使いづらいサイトになっていないか確認してみてください。
サイト運営には手間が掛かるかもしれませんが、将来的なCVR・売り上げの向上につながることを期待して改善を図っていきましょう。