青色申告の個人事業主がクレジットカード払いをした際の仕訳方法について
「集客が思うように増えない!」
「固定客はあるが客層を広げたい!」
「もっと売り上げを上げたい!」
飲食店を経営していれば誰もが直面するのが、集客の悩みです。
顧客ロイヤリティの高い固定客が一定数あったとしても、何らかの理由で顧客の離反は起きるため、飲食店は常に新規顧客を獲得していく必要があります。
もちろん資金を掛けて広告やイベントを大々的に打ち出せば、ある程度の集客は望めるでしょう。しかし、利益率の低い飲食店の経営は厳しいもの。
広告費に余裕がある飲食店は少ないのが実情であり、広告費を掛けたからといって必ずしも集客が続くものでもありません。
いかにお金を掛けずに効果的な集客ができるか。集客のための「アイデア」が最も重要と言えます。
今回は、飲食店経営に必須の集客のためのアイデアやツールをご紹介します。
飲食店の集客方法としてどんな方法があるのでしょうか。一般的に使われるものを以下に並べてみました。
・看板
・グルメアプリ
・グルメ情報サイト
・店舗ホームページ
・SNS(Facebook、ツイッター、インスタグラムなど)
・メルマガ、DM
・新聞の折り込みチラシ
・フリーマガジン、クーポン
・ブログ
これらの中で、看板やグルメ情報サイト、新聞の折り込みチラシ、フリーマガジンといったものは、広告費用として捻出する必要があります。
店舗ホームページやブログは自社や外注で製作することになりますが、いずれにしても製作費用や人件費が発生します。
一方で、SNSはアカウントを登録さえすれば、手軽に使用することができて、如何に周知できるかがカギとなっていきます。
ここからは、SNSに有効活用について紹介します。
飲食店の集客方法として、SNSアカウントの運用はとても効果的です。
この項ではSNSを活用するメリットについて、飲食店の集客におすすめのInstagram(インスタ)、Twitter、LINEそれぞれの特徴についてご紹介します。
SNSを運用することは、飲食店の集客においてどのようなメリットがあるのでしょうか。
SNS運用は、無料で始められることが大きなメリットです。
アカウントの開設に費用はかかりませんし、特別に準備するものもありません。
日頃使っているスマートフォンがあれば、無料ですぐに始めることができます。
ホームページやブログなどに比べて、時間をかけずに気軽に更新できるのもSNSのメリットのひとつです。店舗運営が忙しくても、隙間時間を見つけて投稿を続けることが可能です。
更新が気軽にできるSNSでは、常に最新の情報を届けることができます。
期間限定キャンペーンの告知やお店の予約状況、臨時休業のお知らせなど、リアルタイムな情報の発信に役立ちます。
SNSは投稿を繰り返すだけではなく、効果を測定することができます。
チラシや情報誌などは宣伝効果や反応が分かりにくいものですが、SNSでは1投稿ごとのイイネ数やコメント数、インプレッション数など具体的な数値が明確になります。
反応の良かった投稿の傾向を分析することで、今後のSNS運用に活かすことができます。
SNSは集客を目的とした宣伝活動だけではなく、情報収集をするにも優れたツールです。
実際にお店を訪れた顧客の投稿からリアルな感想を知ることができ、改善点も見つけられます。
また、他の飲食店のSNS投稿を研究することで自身に足りないものを見つけたり、逆に気付けなかった強みを発見できたりもするでしょう。
近年はSNSの種類も増え、何を取り入れるべきか迷う飲食店経営者の方も少なくないでしょう。
飲食店の集客におすすめのSNSは、インスタ(Instagram)、Twitter、LINEの3つです。
この項では、それぞれの特徴について解説します。
インスタは画像の投稿をメインとしたSNSで、若年層を中心に人気があります。
知りたい情報をインスタ内で検索することも頻繁に行われており、飲食店探しにおいても例外ではありません。
「インスタ映え」という言葉が流行したように、印象的でおしゃれな画像を投稿することで注目を集めやすいという特徴があります。
食欲をそそる見た目も重要な飲食店において、画像ありきのインスタは相性のよいSNSであると言えるでしょう。
Twitterは140文字以内の文章と画像を投稿できるSNSです。
文字のみの投稿も可能であることがインスタとの大きな違いで、より気軽に投稿できます。
インスタ同様に匿名アカウントを持つユーザーが多く、気軽にイイネやリプライ(コメント)のやり取りが交わされています。
Twitter最大の特徴は拡散力です。話題性のある投稿はリツイート機能によって一気に拡散されることがあり、開設したばかりのアカウントが有名になるケースもあり得ます。
LINEは国内で70%以上という圧倒的な利用率のSNSアプリです。
(※参考元:株式会社NTT ドコモ モバイル社会研究所)
LINEはSNSとしての側面の他に、メッセージのやり取りができるコミュニケーションアプリとしての側面が強いツールです。
店舗のアカウントを作成し顧客に「友達登録」をしてもらうことで、メッセージの一斉配信やクーポンの発行を行うことができます。
ホームにイベント情報やセール情報などを掲載しタイムラインに投稿したり、1対1のトーク機能も使えるので、顧客ごとに個別でメッセージを送信することも可能です。
気軽に始めることができるSNSですが、なかなか継続できずに更新が止まってしまうケースも珍しくありません。
この項では、SNS運用を続けるためのコツと注意点について解説します。
SNS運用を継続するためには、以下の2点を意識してみましょう。
SNS運用は、まずはひとつの媒体に絞って集中的にアカウントを育てることが望ましいです。
張り切って複数の媒体でアカウントを開設するケースも珍しくありませんが、運用に慣れていないと全てが中途半端になってしまうリスクがあるからです。
画像をメインに訴求したいのであればInstagram、文字だけのコミュニケーションも含めて頻繁に更新する予定であればTwitter、リピーター対策や深いコミュニケーションをしたいのであればLINEを運用することをおすすめします。
新たな媒体でアカウントを運用するのは、最初のアカウントでコツをつかんでからでも遅くはありません。
「使い慣れているから」や「普段から使っているから」という理由ではなく、飲食店のターゲット層に合わせたSNSを選択して、効率よく重点的に運用することが重要です。
女性がメイン顧客であればインスタを利用し、こだわりの店内や外観の写真、料理の写真など、店の世界観やイメージをアピールすると集客効果が得られやすいでしょう。
10~30代の若年層男女を広く狙うならTwitterを利用し、#キャンペーン(ハッシュタグキャンペーン)などを上手く活用して集客に繋げましょう。
一切関わりのない人にまで情報を広げることができるTwitterの拡散力は、他のどのSNSよりも優れています。
LINEは、10~60代までの幅広い層に多く利用されているツールです。LINE公式アカウントという、友達登録してくれた人に一斉にメッセージを送信することで集客に活用できるサービスがあり、チラシ代わりに情報を発信することができます。
充実した内容の投稿をスピーディーに確実にあげていくには、できればSNS専門の担当者を決めて運用していくことをおすすめします。
担当者にある程度の裁量を与え、やりがいをもって楽しく運用させていくことで、どうやったらフォロアーやリツイートを増やせるか、集客につながるかなど、自ら考えて行動し、責任を持って運用していくはずです。
フォロワー数やリツイート数などの目標数値を定めるのも有効です。担当者は目標達成のための施策があれこれと浮かんだら、すぐに実行していくことでトレンドを逃さず運用していくことができるでしょう。
ただし、運用ポリシーや投稿ルールは事前に決めてから運用をはじめましょう。SNS運用のデメリットでもある炎上や批判を起こさないためにも、一定のルールは重要です。
広告や一般的なクチコミサイトの内容よりも、近しい人物やフォロアーの投稿・リツイートなどの意見を、より「リアル」と感じて参考にする人が増えています。
一方的な「店舗の広告」であることを抑え、ユーザーから共感が得られるような投稿内容にすることがSNSでは重要です。
SNSアカウントの運用は、試行錯誤を繰り返すことで徐々に方向性を見出すことが大切です。
飲食店のコンセプトとの統一感を意識しながら、より顧客に届く表現方法を探りましょう。
あまり反応が得られなかった場合でも、なぜそのような結果になったのかを分析し、切り口を変えながら投稿を継続することが重要です。
SNSで反応が集まるようになると、もっと話題になろうと、目立つための投稿をすることが最優先になってしまうケースが珍しくありません。
飲食店では清潔感などのイメージも重要となるため、投稿内容が相応しいものであるかどうかをしっかりと判断する必要があります。
たとえ悪気がなかったとしても、投稿を見た人に誤解を与えたり不快な思いをさせてしまったりすると、あっという間に炎上してしまいます。
インターネットを利用した拡散力は、時としてマイナスな方向に働くこともあるので十分に注意が必要です。
SNS運用を集客につなげるためには、日々の投稿を繰り返すだけではなかなか効果を感じられないものです。
この項では、飲食店の集客に役立つSNSの活用アイディアを紹介します。
飲食店の開業がこれからの場合は、ぜひ今のうちからSNS運用を始めましょう。
店づくりの様子やメニュー考案の様子、またスタッフの想いや人柄などを発信しながら、時間をかけて認知度を高めることができます。
いよいよ開店を迎える時には、それまでの過程を見てきたユーザーも喜んでくれるでしょう。
一方的にお店の情報を発信するだけでなく、積極的にユーザーとの交流を図りましょう。
来店した様子を伝える投稿に対してお礼のコメントをしたり、お店に関して言及する投稿を見つけたらこちらからイイネをつけたりすると、喜んでもらえるものです。
店名などで検索して、自身の飲食店に関する投稿を積極的に探してみましょう。
SNSアカウントの成熟度に合わせた、オリジナルのキャンペーンを展開しましょう。
アカウント開設から間もなく、フォロワー数も少ない時におすすめのキャンペーンです。
アカウントのフォローや投稿のリツイートをキャンペーン参加の条件とすることで、認知度を上げることが狙いです。
参加者(当選者)にはプレゼントや割引などのメリットを用意し、少しでも多くの人がキャンペーンに参加したくなるような工夫をしましょう。
ハッシュタグキャンペーンとは、こちらが指定したハッシュタグを付けてユーザーに投稿してもらうことを参加条件としたものです。
参加者が少ないと盛り上がりに欠けるので、ある程度のフォロワー数を獲得後に行うとよいでしょう。
ボタンを押すだけのイイネ&リツイートキャンペーンに比べてユーザーの手間もかかるので、リターンの大きいプレゼントや割引などを準備することをおすすめします。
「この時期でしか食べられない」というメニューの存在は、プレミア感を創出します。年に1度のチャンスであれば、顧客心理として「逃したくない」という気持ちが湧くはずです。
また、メニューには載らない裏メニューの存在をSNSで発信することも有効です。「SNSを見ている人だけの特典」を作ることで、特別感を演出することができます。
思わずSNSに投稿したくなるような、SNS映えするメニューを開発することも有効です。
SNS映えするメニューとは、具体的には以下のような見た目の特徴をもつものです。
・彩りが鮮やかできれい
・盛り付けが独創的
・思わず「カワイイ!」と言いたくなる
・通常メニューよりビッグサイズ
特に写真が重要視されるインスタはもちろん、思わず誰かと共有したくなるようなメニューの写真は、Twitterでも拡散されやすいものです。
働いているスタッフの素顔を紹介するのも有効なSNS施策のひとつです。
スタッフの素顔を紹介できれば、ちょっとした会話が店舗内で生まれて、リピートのきっかけになる事も考えられます。
特技などを動画や写真で投稿できると集客にも繋がるでしょう。
Twitterでは、同時期に多くのユーザーが取り上げた話題を「トレンド」としてランキング形式で公開しています。
トレンド入りした言葉やハッシュタグを含む投稿は一覧で見ることができるため、多くのユーザーの目に触れることになります。
自身の経営する飲食店と関連のある言葉がトレンド入りした際に、意識的にトレンドを取り入れた投稿をすれば、露出度を増やす良い機会ともなります。
ただし、無理やりトレンドに乗っていると思われると、かえってよくない印象を与えてしまうことも。あくまで、自然に取り入れられそうなときだけに留めることが大切です。
今回は飲食店の集客、お金を掛けずにできる効果的な方法についてご紹介しました。
集客は飲食店の運営において欠かせないものです。ただ、効果的な集客と考えた場合に費用を掛ければ集客ができるのかと言われればそうとも限らないのが現状です。
一方でSNSを代表するように、お金を掛けずにできる集客ツールもあります。今回、紹介したSNSの特徴に合わせた戦略ができれば、広告の役割を発揮することになり、お店に人が集まるはずです。
飲食店を経営している方やこれから飲食店を始めようとしている方、売上に直結する集客方法に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。