【基本知識】エステサロンの利益率・原価率の考え方

エステサロンの利益率・原価率

自宅でエステサロンを開業したいと考える際、忘れてはいけないのが事業計画と資金計画です。そしてどちらにも共通するのが、利益率と原価率という考え方。
また、開業初期は初期投資など資金面の負担も大きい反面、利益の少ない状態となる可能性もあるため、コストバランスや計算について覚えることが大切です。

エステサロンの利益率の考え方・計算方法

エステサロンを開業する前に、利益率の考え方と計算について知っておくことが必要不可欠です。そこで経営に必要な利益率について見ていきましょう。

利益率とは

利益率とは売上高に対して手元に利益が、いくら残るかを数値に表したものです。利益率を把握することで、無駄な費用や売上の低さなど各問題を見つけられます。

以下が計算式です。
(売上-売上原価)÷売上×100=利益率(%)

エステサロンの利益率計算に必要な項目

利益率を計算する時は、売上から各種費用を差し引かなければいけません。各種費用とは、エステサロンの場合以下のような項目となります。

  • 広告宣伝…チラシやWebによる広告出稿など宣伝に掛かった費用。最近ではSNSによる無料宣伝も多い。
  • 光熱費…水道や電気代
  • 人件費…オーナー自身の生活費や報酬、従業員を雇用している場合は従業員報酬も含める。
  • 家賃…事務所などを借りた場合は、毎月の家賃も費用に含める。今回は自宅開業を前提としているため0円。

エステサロンの利益率を上げるには

エステサロンの利益率
エステサロンの自宅開業はある程度の資金があれば可能ですが、問題は開業後に目標の利益率を達成できるかどうかになります。
それでは利益率を上げる方法について、3つご紹介します。

集客率を上げる

利益率を上げる方法1つ目は、集客率を上げてお客さんを増やすことです。お客さんが一定数入店しなければ、売上を発生させることができません。
しかし1日に対応出来る人数に限りがあるため、集客率以外の項目についても押さえておきましょう。

客単価を上げる

利益率上げる方法2つ目は、客単価を上げることです。
客単価とは、お客さん1人あたりから受け取る料金のことで、エステサロンの場合は1回の施術で受け取る料金になります。
例えば、1日の集客人数を2人と仮定した場合、客単価8,000円では1日辺りの売上1万6,000円です。 集客率と客単価を上げることで、売上を上げることが可能になります。

各種費用を抑える

利益率を上げる方法3つ目は、人件費や宣伝費などの費用を抑えることです。売上を上げることができたとしても、その分宣伝費なども上がれば利益率は下がります。
例えば、SNSを活用してコストを掛けずに宣伝に力を入れたり、水道光熱費を削減したりすることで売上から差し引く費用を抑えます。

エステサロンの原価率の考え方・計算方法

エステサロンの原価率
エステサロンを経営していく上で、原価率についても把握しておきましょう。原価率は、集客や各種メニューの料金設定に関わります。

原価率とは

原価率とは、エステサロンの各メニューに含まれている原価の割合のことです。また、原価とはサービスを提供するにあたって必要な人件費や材料費などの総称になります。
原価率を算出することで、受け取る料金のうち原価に充てなければいけない数字を把握できます。

原価率の計算方法

原価率の計算方法は、原価÷価格(各メニュー料金)です。
そして原価率が低ければ低いほど、売上に占める原価の割合が少ないことを指し、反対に高いほど料金が安過ぎるか原価が高いことを表しています。

おわりに

エステサロンを自宅開業する時は、店舗を借りるもしくは購入する費用がないためコスト面でのメリットがあります。しかし、利益は簡単に得られるわけではありません。利益率を確認して目標売上を達成できているか、無駄な費用がないかバランスを把握することが重要です。
また、原価率を用いることで原価に上乗せしている料金が適正か、もしくは原価が高過ぎて、売上を下げる原因になっていないか確かめることもできます。経営を維持していくためにも、エステサロンの利益率と原価率について計算できるよう覚えましょう。

エステサロンにおすすめの決済端末をチェック