【採用担当者向け】リモート採用での優秀な人材の見つけ方!ミスマッチによるリスクもご紹介

【採用担当者向け】リモート採用での優秀な人材の見つけ方!ミスマッチによるリスクもご紹介

リモート採用の導入を検討中の中小企業の経営者および採用担当者へ。リモート採用における人材を見極めるポイントや気を付ける点、採用ミスマッチの防ぎ方をわかりやすく解説します。

コロナ禍の影響もあり、リモート採用を検討する企業は急速に増えています。また、すでにリモート採用を導入したが「社員の定着率が低い」「欲しい人材がなかなか得られない」などの悩みを抱える人事・採用担当者も多いのではないでしょうか。その原因は採用のミスマッチによるものかもしれません。

この記事では、リモート採用のメリット・デメリットから、起こりやすい失敗例、優秀な人材の見つけ方、おすすめの採用管理システムを紹介します。

企業側で十分にリモート採用の準備をして、人材確保を成功させましょう。

リモート採用のメリット・デメリット

メリット・デメリット

オンライン面接にもメリット・デメリットがあります。しかしながら総合的に判断したとしても、双方にとって従来の採用活動にはないメリットが多数あります。リモート採用を導入する参考にしてしてください。

リモート採用のメリット

リモート採用のメリットにはさまざまなものがあります。代表的な3つを紹介します。

優秀な人材を確保ができる

リモート採用最大のメリットは、優秀な人材が獲得できることです。オンラインでの面接は場所を問わず開催できます。

それは優秀な地方在住の求職者や海外にいる求職者も面接の機会ができ、採用の幅が広がることにつながります。

また、オフラインでの面接よりも手軽に回数を重ねて面接を行うことができ、さまざまな角度から優秀な人材を見極めることができます。すなわち採用のミスマッチを避けることにもつながります。

場所の用意の手間や費用が削減できる

面接や説明会の開催には会場を準備し設営をするなどの手間や費用が必要ですが、リモート採用であればコストを大幅に削減することができます。

オンラインでの面接にも準備は必要ですが、会議室など静かな場所と、PCとオンライン環境が用意できれば十分に行えるため、採用活動の効率化にもつながります。

求職者サイドにとっても、移動のための費用と時間の削減になることもオンライン面接の強みです。

面接官のスキル向上

オンラインならではのメリットとして、面接官のスキル向上が見込める点が挙げられます。リモート面接では、インターネットを介しているため画面収録が可能です。

そのため、面接官として不慣れな採用担当者の場合でも、画面収録した内容を基にフィードバックをすることができるため、採用スキルの向上になります。

また、収録された自分自身を見直すことで客観的に振り返りができ、面接時の言葉遣いや仕草など面接対応に関する細かなポイントまで修正することができます。面接官のスキル向上は、採用のミスマッチ削減につながります。

リモート採用のデメリット

採用活動の効率化としてリモート採用は有効な手段であります。しかしながら、まだ導入されたばかりの方法であり課題も抱えています。

オンライン面接時のデメリットとしては通信トラブルがあげられます。インターネットを介している以上、通信トラブルは避けられない問題です。

映像が遅れて動いたり、音が途切れてしまったり、スムーズなコミュニケーションが取れなくなることがあります。企業側よりも、就活生側の通信環境が良くない場合に起きてしまうため難しい問題といえます。

WEB面接で起こりやすい失敗例

WEB面接で起こりやすい失敗例

リモート採用時に起こりやすい失敗にはどんなものがあるのでしょうか。

不測の事態に備えていない

予期せぬ出来事が起きたときにパニックになってしまい、うまく面接できなかったという事例があります。不測の事態に備えることは重要です。

よくある通信トラブル時には、画面をオフにして音声のみの面接に切り替えることでも対応できます。また、一度回線を切ってから再度入り直すことで解決することもありますので試してみましょう。

臨機応変に対応できるようにするには、普段よりZoomやスカイプなどITツールに慣れておく必要もあるでしょう。苦手意識がある人がとっさに判断するのは困難です。

扱いに慣れていればその場で対応策を見つけることもできます。事前に起こりうること、起こったときの対応策、この二つを事前に準備しておきましょう。

採用のミスマッチ

メリットにもあげた採用のミスマッチを防げる点ですが、オンライン面接で求職者が取りうる行動を研究しておかないと、採用のミスマッチが起きる場合があります。

例えば、オンラインならばカメラに映らないところに回答例を貼って準備しておき、どんな質問にもスムーズかつ完璧に回答できたりもします。

オンライン面接の盲点を利用したこのようなやり方をされてしまうと、とても優秀な人だと勘違いし採用してしまうこともあるでしょう。これでは企業側が求めている人材を確保することは難しくなってしまいます。

オンライン面接によるミスマッチを解決するには、オンライン面接でより高度な質問が求められます。得られる情報も限定的なため、表情・仕草から読み取る技術の取得もさらに必要といえます。

採用した方が良い人材とは?

採用した方が良い人材とは?

リモート採用で採用活動をする場合は、従来の対面での採用と同様の方法では通用しない部分も多く出てきます。

あなたの会社に合った人材を採用するには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。その指針となるべき人材選びのポイントをいくつか挙げていきます。

レスポンスが早い

リモート採用後は、社員間でのやり取りとしてメールやチャットツールで連絡を取り合うことも多くなります。大事な会議や仕事の連絡をした場合のレスポンスの早さは、さまざまな調整がしやすくなります。

リモート採用の段階からレスポンスが早く、かつ対応が丁寧な人であれば、今後も作業がスムーズに進められ、仕事の効率アップが期待できます。採用に関する連絡の際は、早めにレスポンスがあるかどうかは注目するべきポイントです。

依頼しやすい雰囲気

直接顔を合わせて話したり、ZoomやSkypeなどのミーティングツールで連絡をとっていると、仕事の依頼をした際に、表情や話し方から頼みやすい相手かどうかの判断がつきやすくなります。

メールやチャットでは、なかなか人柄は伝わりにくいものですが、返信内容や文面から伝わる雰囲気により、その方の人柄が伝わることもあります。

仕事をしやすくするために先回りして質問をしたり、慣れてくると絵文字を使ったりする人であれば、親しみやすさが感じられ、仕事も依頼しやすくなるものです。

採用の場面では、あまり砕けた雰囲気にはなりづらいとは思いますが、メールやチャットでも柔軟な対応できるかどうかについては、注目すべき点の一つといえるでしょう。

こまめな報・連・相

仕事をしていく上で、上司や同僚への報告・連絡・相談は重要です。仕事に関する報告や連絡がなければ、きちんと仕事が進められているのか不安にもなります。

こちらからアクションを起こさなくとも、定期的に業務の進捗状況の報告や質問、相談をしてくれると、安心できるものです。

採用段階でも、普段からこまめな報告、連絡、相談ができる人かどうか見極めることも大事なポイントとなります。

依頼に対して提案をする

ひとつ仕事を依頼すると、矢継ぎ早に質問を投げかけてくる人がいます。こういった人は自己中心的で相手のことを考えないことが多いため注意しましょう。

仕事ができる人なら、依頼を受けた仕事についての疑問は自分の中でまず考え、提案する形で確認をします。

例えば「このように進めようと思いますが、よろしいでしょうか」というような提案ができます。仕事に対する前向きな姿勢が伺えますね。このような方なら、今後会社で大きく役に立つ人物となるでしょう。

業務に関する経験や実力がある

知識や実力、経験が豊富な人物の中途採用は、すぐに即戦力となり得ます。上の項目で述べたように、こまめな報告や相談は必要なものですが、ちょっとしたことで何度も質問をされては、業務の負担が増えてしまいます。

新入社員の採用は別として、即戦力を求めた採用活動であれば、企業側に必要とされる経験と実力の有無を重視することも大切でしょう。

採用のミスマッチのパターン

採用のミスマッチのパターン

企業の人材採用におけるミスマッチのパターンには下記に挙げるようなものがありますが、これらのミスマッチは、単発で発生するとは限りません。

場合によっては複数のミスマッチが同時発生し、企業側と求職者側双方に大きな負担となることもあるので注意が必要です。

労働条件のミスマッチ

給与や待遇などの労働条件についてのミスマッチです。例えば、専門性の高いスキルを持つ求職者が、不釣り合いに安い給与しか提示されない場合。

これは企業側がスキルの価値を把握できていないことから発生したミスマッチといえます。給与面に対し大きな不満を抱いたままの採用は、結果的に早期退職につながり双方にとって良いことはありません。

適性のミスマッチ

適性のミスマッチは、経験・知識・資格・スキルなどについて、企業が求めるレベルと採用された人が所持するスキルのレベルが一致しないことによって発生するものです。

即戦力になると期待して採用しても、その人に企業が求めるスキルや経験がなければ活躍は期待できません。どうしてスキルのない社員を採用したのかと、現場からの苦情がでることも考えられます。

業務内容のミスマッチ

企業が任せたい仕事と、採用された人のやりたい仕事の内容が食い違っていた場合に起こる採用後の業務に関するミスマッチがこれにあたります。

例えば、面接時にはその業務をお願いしたいと伝えてあったにも関わらず、いざ入社してみるとその業務では手が足りていたケースなどです。このような場合は他の仕事を担当してもらうしかありません。聞いていた話と違うと、会社に対し不満を感じてしまいます。

職場環境のミスマッチ

社風や人間関係などに関するミスマッチです。採用された人が企業理念やその目的に共感できなかったり、職場の雰囲気や社風、人間関係に馴染めないときに起こります。

例えば、面接時には「和気あいあいとした社風で、上下関係もない」と聞いていたにもかかわらず、実際には上下関係の厳しい年功序列のはっきりした会社だったり、体育会系のノリの職場だった場合、やはり不平や不満を感じるのは当然です。せっかく入社しても自分には合わないと感じてしまうことでしょう。

採用のミスマッチによって企業に生じるリスク

採用のミスマッチによって企業に生じるリスク

企業側と求職者の求めるものや認識のズレやギャップがある状態、ミスマッチで採用してしまうと本人にとっても企業にとってもその損失は小さくありません。

早期離職が多くなる

最も大きな損失といえるのが、早期離職のリスクです。入社した人の不満や不安を解消せずに放置してしまえば、すぐに退職願を出されることもあります。入社早々の離職は、採用のための多額のコストが無駄になるだけでなく、企業イメージが下がる恐れもあります。

3年以内の離職率が30%を越える企業は、ブラック企業として認識されるのが一般的です。「人の定着しないブラック企業」とクチコミや噂が一度立ってしまうと、今後求人を出しても人が集まりにくくなる恐れがあります。

採用者が戦力にならない

せっかく採用しても、いざ業務にあたると「使えない」「役に立たない」など、現場から辛辣な意見があがることもあります。

このような採用のミスマッチは、採用担当者自身が現場の状況と現場の声を十分に聞き入れておらず、理解していないことが原因として考えられます。

現場で使えないと指摘されれば、再び求人を出さなければならないこともあるでしょう。採用された側としてもミスマッチな仕事では不満を抱くことになってしまいます。

周囲の社員のモチベーションも下がる

採用のミスマッチによる早期離職者が出てくれば、周囲の社員からも不満が噴出し、モチベーションも下がります。せっかく親身になって教えた新人がすぐに辞めてしまっては、無駄な時間を費やしたと徒労感も湧きます。

また、辞めた新人に同調し、会社に不満や不安を抱く社員がでる場合もあります。社内の身近な人物が離職すると、自分のこれからのキャリアなど今後のことを考えはじめる人は少なくありません。最悪は離職の連鎖が起こる可能性もあります。

WEB面接におけるコミュニケーションのポイント

WEB面接におけるコミュニケーションのポイント

では、採用のミスマッチを避けるにはどうすれば良いのでしょうか。リモート採用では、より求職者とのコミュニケーションが重要になります。画面を通じてのオンライン面接では、直接対面する面接よりもコミュニケーションの難度が上がります。

求職者を理解することはもちろん、求職者からも人事担当者や面接官がどう見られているかを意識し、以下のような対応を心がけましょう。

リモート面接の開始直後

  • 「オンライン面接はやりづらい部分もあると思いますが」などと伝え、求職者の気持ちを慮る
  • 対面よりも緊張がほぐれにくいため、はじめに軽い雰囲気で雑談を交えるなど丁寧なアイスブレイクを心がける
  • トラブル時に備え「不具合が発生した場合はこちらから電話しますのでそのまま待機してください」などと伝えておくと、不安も解消されトラブル時もスムーズに対応できる
  • パソコンでメモを取る際のタイピング音で求職者が不快な思いをしないよう、事前に音が出る旨を伝える

リモート面接中

  • 目線が合っていないと思うと求職者は不安になるため、意識的にカメラに目を向けて会話するように心がける
  • 対面よりも反応が伝わりにくいため、相づちなどリアクションはいつもより多めに、かつオーバーにする
  • 「こちらの音声が聞こえているか」「こちらの説明にわかりにくい点はないか」など、意思疎通がきちんととれているか、何度か求職者に確認する
  • 面接の参加者が、求職者1名、企業側複数名の場合、話すタイミングが同時にかぶると混線することがあるため、話者を振り分けるなどのファシリテーションを心がける
  • 話している最中に面接官が割り込むと求職者は話しづらくなるため、質問のタイミングに注意する

テレワークやリモート採用でもスムーズな採用活動を!おすすめの採用管理システム5選

テレワークやリモート採用でもスムーズな採用活動を!おすすめの採用管理システム5選

リモート採用の際にもスムーズな運営で採用活動を運びたいものです。採用に関連する業務をひとまとめにして管理する、採用管理システム(ATS)を使用すれば、応募者の受付から面接、内定者のフォローといった採用活動に関わる業務を一括管理することができ、採用業務を効率的に進められます。

数ある採用管理システムからどれを選べばいいか分からない…。そんな人事・採用担当者の方にお勧めの採用管理システムをご紹介します。

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理は、株式会社Donutsが提供する多くの企業に導入されている実績のある採用管理システムです。新卒採用から中途採用、アルバイト採用に至るすべての雇用形態に対応し「いい人材を採用する」という目的に集中できるシステムが特徴です。

レポート機能や採用ページ作成、SEO対策、採用フローの可視化、選考進捗の可視化、応募から面接までの自動化、複数の広告管理の一元化など機能も豊富です。

なおかつシンプルで使いやすい設計で支持を得ています。10種類以上の求人媒体と連携し、応募者データを自動取り込みできるメリットも魅力です。ジョブカン労務管理とも連携し、入社手続き簡単に管理できます。

電話やメール、チャット、セミナーなどで、疑問点を解決できるため、安心して利用できます。セキュリティ面でも、接続元IPアドレス制限設定・SSL暗号化通信・JIS Q 15001準拠の情報保護システム構築などで安心です。

まずは30日間の無料お試し期間で気軽に試してみてはいかがでしょうか。

HRMOS(ハーモス)採用

HRMOS(ハーモス)採用

HRMOS採用は、転職サイト「ビズリーチ」を運営する採用管理システムです。ビズリーチで培ったノウハウが集約されているのが強みで、多くの有名企業の導入実績があります。

戦略的な採用活動を可能にする豊富な機能を搭載しています。中堅企業、中小企業が抱える採用課題を、社内の採用業務効率化・選考プロセスの改善・求人ページ作成・応募経路の確保・人材のデータベース化などにより解決へ導きます。

データ化・サマリー機能・レポート機能によって企業が抱える課題を可視化できることや、レコメンド機能によりマッチ度の高い人材を選定できることが特徴です。また、セキュリティ面、操作性の優れたUI/UX、導入後の手厚いサポート体制も安心です。

i-web

i-web

i-webは、株式会社ヒューマネージが提供する、採用効果を高めながら選考業務を効率化する採用管理システムです。優れた操作性と豊富な機能で、新卒向けの導入シェアNo.1! 規模や業種を問わず幅広い企業に利用されています。

あらゆる選考パターンに対応し、それぞれに応じた選考フローを実現してくれるのが特徴です。採用サイトの作成・公開、応募者の情報・選考進捗管理、統計・レポート機能、応募者のマイページ機能など、採用活動に必要な機能を網羅しています。

リクナビ・キャリタス就活・OfferBox・ONE CAREERとも連携しており、Another 8やG9、SPI3などの適正検査も連動し、優れた利便性が魅力です。

また、蓄積された科学的なデータから、自社の採用動向やマーケット動向についての報告を定期的に受けることができ、採用活動全体をフォローしてもらえる点も高評価を受けています。

HERP Hire(ハープ)

HERP Hire(ハープ)

HERP Hireは、株式会社HERPが提供する現場社員も巻き込んだスクラム採用が実現できる採用管理プラットフォームです。候補者ごとの情報やこれまでのやりとりを、必要なメンバーがすぐに確認できるため、現場主導型で採用を強力に推進できるメリットがあります。

求人票ページの作成・公開、潜在候補者のタレントプール管理、レポート・分析機能、20以上の媒体から応募情報を自動連携する基本機能はもちろん、SlackやChatworkと連携し、書類選考や面接スケジュールの管理がスムーズにできることもポイントです。シンプルなUIは操作も簡単で、あらゆる社員が参画しやすいというメリットもあります。

JobSuite CAREER(ジョブスイート キャリア)

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ジョブスイート キャリアは、株式会社ステラスが提供する採用管理システムです。中途採用実務における、使いやすさ、機能、安全性、サポート、実績のバランス力が評価され、契約継続率95%以上を誇ります。

採用ページ作成、採用フロー・選考進捗の可視化、応募から面接までの自動化、効果測定、複数広告管理一括化などの機能があり、中途採用特有の業務をスムーズに素早く行うことができます。初期設定や基本操作も複雑な機能や操作がなく簡単に行うことができ、スピーディーに運用できるのも魅力です。

Googleカレンダー、Outlook、リクナビNEXT、Wantedly、日経キャリアNet、MIIDASなど、連携しているサービスも豊富で便利なシステムです。セキュリティ面や丁寧なサポート体制が整っている点も安心です。

おわりに

昨今の情勢から、求職者と企業側双方にとって費用と時間の負担を減らすことのできるリモート採用は、今後さらに広がっていくことでしょう。

より良い人材の確保のため、遠方に住む求職者の選考や新卒採用などにもWEB面接を活用し、より効率的・効果的な採用活動に取り組んでいきましょう。