お客さま?それとも加盟店側?クレジットカード決済の手数料は誰が負担?

決済端末とカードとお財布

事業者や店舗さまにとって、多くのメリットを得ることができるクレジットカード決済。利用するお客さまにとってもメリットは多く、結果的にクレジットカード決済を導入すると売り上げをアップすることが可能です。今回は、クレジットカード決済におけるお客さまと加盟店側のメリットと手数料についてご紹介します。

消費者への手数料請求は規約違反?

クレジットカード決済には手数料が発生します。お客さまが利用される場合、その際の手数料は加盟店側が支払うことになります。もしも、
お客さまに対して手数料請求などを行ってしまった場合、それは規約違反となります。現金で支払うお客さまと、クレジットカードで決済をするお客さまに対して、金額に差をつけて請求している行為に当たるからです。
もし、手数料を消費者の負担にしていることが分かった場合には、クレジットカード利用に関する規約違反であるため、カード決済の契約が解除されてしまいます。

手数料負担…店舗にとって負担以上のメリットが!

ポイント稼ぎ

前述の通り、クレジットカードを利用する際の手数料は、企業や店舗が負担しなければなりません。このため、売り上げや利益を手数料の分だけ削ることになってしまいます。
しかし、手数料負担も悪いことばかりではありません。消費者が決済方法にクレジットカードを選択しやすくすることで、結果的に利益が増えたり、顧客の獲得につながったりすることが期待できるのです。

消費者にとって、クレジットカードを利用すると次のようなメリットが得られます。

1.現金を持ち歩かなくてよいだけでなく、現金では躊躇してしまうような高額商品やサービスを利用しやすくなる。

2.カード決済の度に還元されるポイントを利用して、商品交換やマイルをためたりすることができる。

3.クレジットカード決済により、スマートに支払いを済ませることができる。短時間で買い物を済ませることが可能になる。

クレジットカード決済に対応しておけば、消費者にこのようなメリットを提供することができ、ひいては商機の拡大につながることも期待できます。

店舗がカード決済を導入するメリットとは?

地図を見ながら歩く訪日旅行客

次は加盟店側のメリットについて見てみましょう。まず、お客さまの手が伸びにくい高額商品やサービスもカードなら提供しやすくなります。クレジットカードで決済することができれば、多額の現金を持ち歩く必要がありません。特に訪日観光客にとって、利便性や安全面で喜ばれる傾向にあります。
また、お客さまがクレジットカードを利用する場合には、別の商品の購入やオプションプランなども利用してもらえる可能性が高まります。その結果、現金販売だけの時よりも売り上げのアップにつながることでしょう。

ほかにも、客単価が高く、利用者が多い店舗の場合には金銭の管理も容易になることも見逃せません。店舗に備える現金を減らすことができるため、強盗など犯罪に遭うリスクを減らすこともできます。
2020年には東京オリンピックが開催されることもあり、現在、国がクレジット決済の導入を推奨し、助成金を出しています。そのため、カード決済を導入する際のコストを抑えることもできます。海外では特にクレジット決済が一般的であるため、今後、多くの訪日観光客へ訴求することができます。

おわりに

クレジットカード決済は消費者だけではなく、事業者や店舗さまにも多くのメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。いままでのクレジットカード決済は、端末の購入やカード手数料の高さ、キャッシュフローの問題からなかなかハードルの高いものでしたが、現在では、クレジットカード決済の導入は比較的に容易になっていると言えます。
店舗側で負担する手数料を考えてみても、それ以上のメリットが得られることが多くなってきています。ぜひクレジットカード決済の導入を検討してみてください。