【厳選】確定申告を効率的に行うためのツール4選

確定申告とは、その年に所得が発生した人を対象に、所得税や復興特別所得税を「申告納税」するための手続きのことを言います。

本記事では、短い時間の中でも確定申告の作業を効率的に行うための確定申告用ツールを紹介します。

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確定申告の提出期間は、毎年2月15日から3月15日付近が一般的です。そのため、毎年1月中旬から確定申告の作業を開始し、2月中旬には税務署に提出することが理想です。

しかし、確定申告の準備をしている間も自身の事業は継続しているため、スケジュール通りに進められず、提出が期限ギリギリになってしまう方も多いのではないでしょうか?

効率よく確定申告を行うためにどうすればいいのか?まずは、確定申告ツールの種類からみていきましょう。

確定申告ツールの種類について

確定申告を行う方は、日々帳簿の管理をする必要があります。しかし、毎日の業務を行いながら、帳簿管理の時間を確保するのはなかなか難しいのではないでしょうか。

帳簿の管理を行うための方法は、大きく分類すると下記3つに分けられます。

・国税庁の「確定申告作成コーナー」
・確定申告ソフト
・確定申告者向けクラウドサービス

いずれにしても、現代の確定申告においてはパソコンの使用は不可欠です。帳簿を付けて手書きで書類を作成し、税務署に提出することも可能ですが、多くの人が駆けつけるため窓口は非常に混雑します。

コロナウイルスの感染対策の観点からも、税務署に行かなくても申告ができるオンラインによる申請がおすすめです。

青色申告と白色申告

ツール紹介の前に、青色申告と白色申告について解説します。

青色申告は「複式簿記もしくは単式簿記」、白色申告は「単式簿記」で帳簿を作成します。

青色申告は複式簿記で作成することで控除額が最大65万円と大きく、また「単式簿記」を選択しても控除額10万円の恩恵を受けることが可能です。

白色申告は青色申告よりも作業は簡易になりますが、青色申告時のような控除を受けることができません。

青色申告を希望する場合は、税務署へ開業届を提出するタイミングで青色申告承認申請書を提出することで、スムーズに手続きすることができるようになります。

確定申告で使えるツールやアプリ

国税庁の確定申告作成コーナー

確定申告を進める上で、所得税の申告書は国税庁のホームページ内にある「確定申告作成コーナー」で作成ができます。

医療費控除や寄付金控除、住宅ローンなどの申告をしたい方は「確定申告作成コーナー」で十分に対応可能です。合計金額や税率計算も自動計算なので、計算ミスの防止にも繋がります。

ここで作成された申告書はe-Tax申告と書面申告のどちらも選択可能なので、税務署に提出用としても利用する価値は十分にあると言えます。

やよいの青色申告 オンライン



利用料金 ベーシックプラン:6,000円/年間
※次年度より12,000円/年間
無料体験期間 1年間(セルフプラン)
※次年度より8,000円/年間
タイプ クラウド型

「やよいの青色申告オンライン」は、会計ソフトの老舗である「弥生会計」が提供しているサービスです。

弥生会計では確定申告用のソフトも販売していますが、「やよいの青色申告オンライン」はクラウド型なので、パソコンにソフトをインストールする必要はありません。

クレジットカードや銀行口座を管理できる他、領収書の自動仕分けなど、事業者の事務を軽減してくれる機能が備わっています。無料期間が1年間と長い点も魅力のひとつです。

マネーフォワード クラウド確定申告



利用料金 パーソナルプラン:11,760円/年間
無料体験期間 1ヶ月
タイプ クラウド型

継続的に事業を行う人は、青色申告の最大65万円控除を適用しない手はありません。ただ、この控除を適用する際には、賃借対照表や損益計算表が必要となります。手書きでこれらを作成するのは大変なことです。

「マネーフォワードクラウド確定申告」を使用すれば、仕訳したデータを入力することで自動的に決算書を作成することができ、大幅に手間を省くことができます。

さらに優れている点は、各種クレジットカードや銀行などの明細データを、自動で取得することができることです。

これまで手作業で入力していた手間を、削減することができます。取引明細から推察して勘定科目を自動入力してくれるので、早く簡潔に整理することが可能です。

会計freee(確定申告)



利用料金 スタータープラン:11,760円/年間
無料体験期間 30日間
タイプ クラウド型

「会計freee(確定申告)」は、簿記知識が少ない人でも仕分けはできるように設計されています。そのため、確定申告初心者には最適です。

しかし初心者でも簡単に帳簿の作成ができる一方で、それがデメリットになる場合もあります。

複式簿記で帳簿を作成する上で、「借方・貸方」という言葉は必ず見ると思います。税務署に提出する必要書類の中に「貸借対照表」というものがありますが、この書類を作成する上で必要な概念です。

左側の「借方」には資産、右側の「貸方」には負債や純資産を記載していきますが、「会計freee(確定申告)」では、この「借方」と「貸方」を意識せず帳簿の作成ができます。

時間効率を考えれば最適なのかもしれませんが、これを使い続けている限りは複式簿記での帳簿作成の知識をつけることはできません。今後も自身で事業を行っていく予定の方は、上記のことも踏まえツールを選択することをおすすめします。

確定申告書提出の際の注意点

電子明細はこまめに管理する

帳簿を作成する際に利用した領収書や控除の申請に利用する資料は、確定申告書提出後も一定期間保管する必要があります。青色申告の場合は7年間、白色申告の場合は5年間の保管が必要なので、紛失しないようしっかり管理しましょう。

特に注意すべきなのは、クレジットカードなどキャッシュレス決済の明細管理です。最近では電子明細で受け取る方も多いと思いますが、その場合閲覧期限やダウンロード期限が設定されているケースがあるので注意しましょう。

明細を確認しようと思ったときにはもう見られなくなっている、ということにもなり兼ねません。カード会社に問い合わせれば郵送などの対応をしてくれると思いますが、時間が掛かります。

電子明細はこまめにチェックし、保存するようにしましょう。

提出期限は必ず守る

確定申告の提出期間は、毎年2月15日から3月15日付近と決まっています。帳簿の作成や資料の準備が間に合わず提出期間を過ぎてしまった、ということがないように、早めに準備に取り掛かるようにしましょう。

万が一期日を過ぎてしまった場合でも確定申告を行うことは可能です。しかし、無申告加算税や延滞税など、ペナルティが課せられることがあるため期日には必ず提出するよう注意しましょう。

おわりに

今回は確定申告を効率的に行うためのツール4選を紹介しました。確定申告は欠かせない作業ですが、事業を抱えていると確定申告のために時間を費やすことが難しくなるのも事実です。

だからこそ、確定申告を効率的に行えるツールを使いこなしていく必要があります。これらのツールを試し、自分自身で確定申告書を作成してみてください。