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店舗運営を円滑に行うためにも重要な在庫管理。
しかし実際は、なかなか思うようにいかないこともあるようです。
本記事では、在庫管理に役立つおすすめのアプリをご紹介します。
※記事内で紹介するプラン内容や料金は2021年2月現在のものです。
在庫管理アプリを導入する大きなメリットは、作業時間の短縮です。アプリのバーコード読み取り機能などを使用した方が、人の目で確認し手動で入力するよりも効率が良いのは誰の目にも明らかでしょう。
これまで在庫管理にかけていた時間を他の作業にまわすなど、有効活用できるようになります。
アプリを導入することで、在庫管理に掛かる費用も削減可能です。
在庫管理アプリは、シンプルな機能のものであれば無料で利用できるものもあります。また有料でも数千円程度のアプリが多く、アプリを使わずに在庫管理するための人件費と比較しても低価格です。
アプリで適切に在庫管理を行えるようになれば、無駄な在庫を抱える必要がなくなります。結果として、在庫を保管するためのスペースを借りる費用や電気代も節約できるでしょう。
アプリを活用することで、在庫管理の精度を上げることができます。
手動の作業は、どうしてもミスが起こりやすくなります。例えばバーコードの数字を見ながら手動で入力する場合、多くの件数をこなす中でミスが発生することもあるでしょう。アプリの自動読み取り機能を使えば、素早いだけでなく正確に読み取ることができます。
また複数の人が携わる場合、作業の質を一定に保つのは容易ではありません。しかし在庫管理アプリであれば、誰が操作しても正確性を保つことが可能です。
アプリのデータはクラウド上で管理されるため、スマートフォンやタブレットがあれば時間や場所を問わず確認することができます。
例えば、在庫を置いている倉庫が店舗と離れている場合や、複数の場所で在庫を保管している場合でも、現地に行くことなく確認可能です。
また、仕入れの買い出し中など、外出先で思い立ったときにも即時に正確な在庫数を知ることができます。
在庫数を正確に把握することは、在庫管理だけでなく店舗の運営そのものを円滑にします。正確な在庫数が把握できていない場合、運営状況を悪化させることもあるので注意が必要です。
例えば必要以上に仕入れ過ぎたことで商品の質を劣化させてしまったり、逆に仕入れが足りなかったために得られたはずの売上を逃してしまったりすることもあるでしょう。
アプリで具体的な数値を記録できるようになれば、在庫の入れ替わりの頻度を示す「在庫回転率」を求め、適切な仕入れ数を導き出せるようになります。
在庫回転率を求める計算式は以下の通りです。
◆在庫回転率 = 期間内の総出庫数 ÷ 同期間内の平均在庫数
(期間は週単位や月単位など、任意のものを設定します)
求めた在庫回転率をもとに適切な量の仕入れを行えば、商品の質を維持することができます。また、今後の運営計画を立てる際の手助けにもなるでしょう。
このように在庫管理アプリは、店舗運営を円滑に行うためにも取り入れたい有効な手段なのです。
在庫管理に役立つおすすめのアプリを紹介します。基本的に無料で使えるアプリに加え、機能が充実した有料アプリも紹介しますので是非参考にしてください。
「Tana」は、iPhoneおよびAndroidに対応した在庫管理アプリです。
1名で操作を行う場合は、期間の制限なく無料で利用することができます。登録人数を増やす際も、1名につき月額200円を支払うことで在庫の共同管理を行えるようになります。
また、アプリの情報は暗号化された通信経路でクラウド上に3重にバックアップされるなど、セキュリティ面にも力を入れています。
「ロジクラ」は、iPhoneおよびPCに対応し、基本的な機能は無期限で無料利用できる在庫管理アプリです。データから送り状や納品書を作成するなど、出荷を手助けする機能も搭載しています。
ロジクラでは、無料プランでも商品の登録数に制限がありません。ただし複数の拠点を登録する場合や出荷数には制限があるため、有料プランを検討する必要があります。
「Stock memo」は、Androidに対応した無料で使える在庫管理アプリです。在庫がカテゴリ別に一覧表示されたり、在庫の少ない商品を自動でリスト作成して知らせてくれたりと、便利な機能を搭載しています。
また、Amazonや楽天市場の商品ページとも連携しており、仕入れが必要な場合はワンクリックで移動できます。
【無料の在庫管理アプリ】
Tana(iPhone/Android) | ・利用者が1名なら無期限で無料 ・バックアップは3重 |
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ロジクラ(iPhone/PC) | ・基本的な機能は無期限で無料 ・商品登録数の制限なし |
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Stock memo(Android) | ・個人の消耗品在庫管理にも使われる無料アプリ ・在庫の少ないものをリスト化 |
「NEXPO(ネクスポ)」は、iPadを利用したPOSレジアプリに在庫管理機能も搭載したものです。店舗運営に必要なさまざまな機能を、低料金で一括管理することができます。
月額980円の基本料金に、+980円を追加で支払うことで在庫管理機能も利用できるようになります。また更に980円で売上分析も可能です。
【NEXPO 料金プラン】
料金 | 主な機能 |
---|---|
基本料金:980円(月額) | ・レジ機能 ・商品管理 ・顧客管理 |
在庫管理機能:980円(月額) | ・出庫指示、登録 ・入庫予定確認 ・棚卸 |
売上分析機能:980円(月額) | ・売上比較表 ・部門別売上分析 ・売上データ出力 |
複数店舗:500円(月額) | ※アプリを2台目の端末へ導入する際にも必要 |
「ZAICO」は、iPhoneおよびAndroidに対応した在庫管理アプリです。利用できる機能に応じた3つのプランが用意されており、事前に2週間の無料トライアル期間が設けられています。
【ZAICO 料金プラン】
料金(月額) | 主な機能 |
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エントリー:980円 | ・データ登録数無制限 ・スキャン機能(入庫・出庫・棚卸) ・在庫データの項目追加 |
スタンダード:2980円 | ・変更履歴記録機能 ・仕入データ、納品データのエクスポート ・画像認識による自動入力機能 |
シッピング:9800円 | ・ピッキングリスト作成 ・送り状、納品書作成 ・IPアドレス制御 |
在庫管理アプリは、取り扱う商品数や事業の規模によって選ぶことが重要です。
前提として在庫管理アプリは、個人経営の小規模店舗・ECサイトなどに向けて開発されたものが大半です。アプリに登録できる商品数は制限があることが一般的なため、大量の商品を扱う中規模以上の会社の在庫管理においては機能が不十分と感じるでしょう。
また小規模店舗などにおいても、制限のある無料の在庫管理アプリでは満足できないケースも想定されます。まずは無料版で操作性を確認し、その後必要とする機能によって有料版へのアップグレードを検討しましょう。
自社の状況によって適切な在庫管理アプリを導入することが大切です。
アプリで業務上の重要なデータを扱う際は、情報管理をしっかりと行う必要があります。従来の在庫管理システムの場合、データの保存されているパソコン端末を持ち出すことは簡単ではありません。
一方でアプリをインストールしているスマートフォンやタブレットは、容易に端末ごと持ち出すことができるでしょう。
・アプリを導入する端末は業務専用とする
・端末の使用履歴を記録する
・端末の持ち出しや保管のルールを共有する
これらを意識して、慎重に扱うようにしましょう。
在庫管理を効率的に行うためにおすすめのアプリをご紹介しました。
適切な在庫管理を行うことは、運営状況を正しく把握し、今後の計画を立てるためにも重要です。現在の在庫管理がうまくいかないとお悩みの方はぜひアプリを導入してみてください。