ECサイトの開業資金はいくら必要?

電卓とたくさんの数字

ECサイトを立ち上げて運営する事は、主婦でも学生でも可能な新たなビジネスの形です。
時間の拘束も運営次第で自分の思うまま、手軽で便利なECサイト運営を思い立ったが吉日、開業資金はいくら用意すればいいか?なども含め、パソコンスキルのある人も最低限の知識なら分かるという人も、軌道に乗せるまでのノウハウを手にしてください。

開業時のホームページ制作費用

ECサイトを開業するにあたり、絶対必要不可欠なアイテムがホームページです。実店舗で言う所の店頭で、お客様が来店し商品を見て、購入を検討する場所となります。
パソコンのスキルに応じて、ゼロから立ち上げる事が出来る(HTMLなどの基本操作を全てこなす技術がある)人なら、制作費用も最小限で抑えられます。
パソコンスキルに自信のない人なら、費用は高くつきますが外注でもOKですし、最近では料理で言うところの材料と簡単パックを混ぜるだけ!のように誰にでも制作可能な「ソフト」が数多く販売しているので、制作全般を網羅しているソフトを1つ購入して進める方法もあります。
無料ソフトは著作権の問題や、ウイルスの侵入、痒い所に手が届くサービスに欠けるのでお勧めしません。

ECサイトは顔が見えない商売です。
過去の統計からホームページが7割、あなたの運営方法が3割の確率で成功するか否かが決定します。
大切なホームページ制作でコストを抑えようと考えず、ここは少し奮発してでも機能的で安心感のあるものを制作する事がポイントです。

開業時のサーバーやドメイン費用

開業にあたり必要なアイテムはホームページだけではありません。
ネットの中での住所となるドメインの取得や、数多くのサービスを委託するサーバーの利用なくして成立しません。
月額〇〇円などのレンタルサーバーもありますが、メールのやり取りだけでなくきめ細やかなサービスを求める人には、管理権限も同時に与えられるVPSやクラウド、専門などと呼ばれる高度なシステムを利用する方が運営効率や自由なサービスが可能になります。

費用は、どの程度写真をページ上に掲載するか、利用期間やショップの規模、実店舗で例えるなら敷地面積に比例すると考えてください。
契約期間が短期間である程支払う額は安くなりますが、長期にわたって契約する事で割安になる方法もあります。
この辺りの契約や使用方法については、ある程度パソコンに精通した人物に相談するか、規模の大きなインターネット会社に手数料を支払い、サイトの中の1つの店舗としてオープンするか、自分1人の判断で完結しないようにしましょう。

商品の仕入れやオリジナル商品の材料費

ショップを開店するという事は、販売する商品を仕入れなければ何も始まりません。
実店舗と異なるインターネット上での手続きが終わった後は、安心して本領発揮!という人も多いものです。
自信のあるオリジナル商品を持っているから、ECサイトを開業しよう!と思い立った方が多いのではないでしょうか?

商品を作るための材料費も開店運営に際し加味しなければいけません。
ECサイトは実店舗開業に比べて、法人経営の場合数十万円、個人経営なら殆ど費用の発生なく開業可能です。
しかし、どれだけ順調にオープンまで漕ぎ着けても、肝心な商品に魅力がなければ繁盛しません。
何より大切な、自信を持って販売出来るオリジナル商品の確保(制作)は確実に実行しましょう。
この辺りに掛かる費用が一番高いと言えるでしょう。
既製品を海外から買い付けするのか、あなたが手作業で作るのか、お店の雰囲気や品揃え、ターゲットとなる顧客をある程度想像して準備する事がポイントです。

発送時に必要な梱包材などの費用

ECサイトの顧客は全国(運営次第で世界中)に点在します。
規模にもよりますが、人件費や店舗の光熱水費が掛からない分、商品を確保しておく倉庫やスペース、そして発送に際し必要な梱包材の購入などが発生します。
素人同士の荷物の発送とは異なり、顧客から代金を受け取って成立するビジネスとしての売買なので、簡易包装も限界がありますし、何より商品に傷がつかないようにお客様の元に届けるまでがショップ側の責任になります。
その為に梱包材はとても大切なアイテムです。

ここの費用を削るのでなく、あなたが扱う商品に見合った梱包材を用意する事がポイントです。
過剰包装にする必要はありません、
受け取った時の印象が良く、中の商品が大切に扱われていると言う印象を与える梱包を心掛けます。
その為に必要な材料を一通り揃えておきましょう。
どんな商品を扱うかによって、ここの費用は大きく異なります。
また、全て店側が負担する必要もなく、ある程度顧客から得た利益をこうした費用に回すことも、運営が軌道に乗ると上手に出来るようになります。

開業時の予算別オススメ出店方法

これまでは、開業までの一連の出店方法と、それに付随する費用についてお話ししてきました。
「では一体、大まかな予算は一体いくらなのか?」については明確にお伝えすることはできません。
なぜなら、規模や運営方法によって予算は大きく変動するからです。

法人として立ち上げるケースは今回触れませんが、個人で副業としてECサイトを開業する、という人に限定すれば、今まで具体的に挙げてきた費用を総合しても最低10万円前後と言った所でしょうか。
インターネット環境が全て整っていて、更に大手ECサイトに使用料を支払って運営するのであれば、他には梱包材費用程度しか発生しません。
元金はほとんど掛からず事業を始める事が出来るのもECサイトの嬉しい所です。
あなたが生活するために生業として開業するとなると話は変わり、商売が軌道に乗るまでのあなたの生活費も予算に組み込む必要があります。
商売を始めて直ぐに収入に直結すると考えず、3ヶ月から半年程度の生活費を確保した上で本業としてスタートさせると安心です。
その間支払う各種税金(健康保険料や年金など)の計上もお忘れなく。

おわりに

いかがでしたか?
コストは抑えられると言っても、ゼロ円でスタート出来る訳ではないことがお分かり頂けたでしょう。
絵空事ではなく、実際に一覧表に書き出してみると良いですね。
開業までの順を追って、ここで〇〇円、こんなお店にしたいから、ここで〇〇円などのように、思い描くショップの雰囲気と照らし合わせて予算を出してください。
軌道に乗るまでは決して楽観視せず、準備金を如何に無駄なく使うかというのは、あなたの運営手腕の見せ所です。