ネットショップ開業サービス7選!初心者がECサイトを開設する方法

本記事では、ネットショップを初めて開業する方向けに、開業方法として、7つのサービスを紹介します。

「ネットショップを開業したいけれど、お客さんが集まってくれるかどうか不安…」
「運営コストを回収できるほどの売上が上げられるの?」
「そもそもパソコンが苦手で、ネットショップを開設できる気がしない」

初めてのネットショップ開業には不安がつきもの。
集客や費用の悩みを少しでも払拭するためには、適したネットショップ開業方法を選ぶことはとても重要です。

ネットショップを開業するための方法は、大きく2つに分類できます。それぞれの特徴を知り、まずはどちらのパターンで出店するかを決めましょう。

①ECショッピングモールに出店する

①ECショッピングモールに出店する

ECショッピングモール出店とは、運営元が所有するプラットフォーム内に場所を借りてネットショップをオープンする形式を指します。

実店舗に例えるならば、人気があり賑わっているデパート内にテナント出店するようなイメージです。

ECショッピングモールに出店するメリット

ECショッピングモールの最大の魅力は集客力です。

既に知名度が高く、多くの会員を抱える大手ECショッピングモールに出店することは、それだけで露出の機会が増えるということです。

個人経営のネットショップでは考えられない規模の顧客に向け、自身の商品をアピールすることができます。

ECショッピングモールに出店するデメリット

一方で、ECショッピングモールならではのデメリットも存在します。

集客力のあるモールに出店したいと考えるのは、競合他社も同様です。そのためモール内で競合との差別化を図る必要があり、どうしても価格競争に陥りがちです。

有名なECサイトに出店したからといって、それだけで成功するわけではないので注意が必要です。

またECショッピングモールによっては、初期費用や運営費用のハードルが高いこともデメリットであると言えます。実店舗で既に安定した売上がある場合や、中長期的な運営コストを準備できる場合などを除くと、ネットショップ運営の初心者には現実的な方法ではありません。

ただし、中には初期費用無料で利用できるECショッピングモールもあるのでうまく活用すると良いでしょう。

各ECショッピングモールのサービス内容の詳細は、次の項で紹介します。

【ECショッピングモール出店まとめ】

出店方法 既存のプラットフォームを借りてテナント出店する
メリット 集客力の高さ
デメリット ・モール内で競合との価格競争が起こる
・運営コストがかかる(モールによる)
向いているケース ・実店舗運営で安定した売上がある
・運用コストをかけられる

②自社ECサイトを制作する

ネットショップを開業する2つ目の方法は、自社専用のECサイトを制作することです。

ECショッピングモールのような既存のプラットフォームに頼ることなく、独立したネットショップを構築します。実店舗に例えるならば、立地に縛られることなく個人経営の路面店を開店するイメージです。

自社ECサイトを制作するメリット

自社ECサイトの制作は、開業費用や運営コストを抑えられる点が大きなメリットです。

Web制作の経験がない方は、ネットショップ開業サービスを利用することをおすすめします。ネットショップ開業サービスは、月額数百円程度、中には商品が売れなければ利用料がかからないものもあります。

また、ECモールのルールに縛られることなく、自身のやり方やペースでショップ運営を行えることもメリットであると言えるでしょう。

>>おすすめネットショップ開業サービスはこちら

自社ECサイトを制作するデメリット

自社ECサイトの最大のデメリットは、集客力の無さです。

ネットショップをオープンしただけでは誰にも知られることがないため、自ら宣伝活動を行う必要があります。

宣伝活動といっても、SNSなどを上手に活用することで、費用をかけることなく認知度を上げていくことは可能です。

【自社サイト制作まとめ】

出店方法 プラットフォームに依存しない独立したECサイトを構築する
メリット ・開業や運営にかかる費用が比較的低く済む
・自身のペースで運営できる
デメリット ・集客力がない
向いているケース ・費用を抑えて挑戦したい
・ゆっくりECサイトを育てたい

ネットショップ開業サービス7選

ネットショップ開業サービス7選

ネットショップを開業するためのサービスを、ECショッピングモール型と自社ECサイト制作型に分けてそれぞれ紹介します。

ECショッピングモール型ネットショップ開業サービス3選

Amazon


運営会社 アマゾンジャパン
出店費用 ●小口出品サービス
・月額登録料:なし
・基本成約料:販売する商品ごとに100円
・販売手数料:商品カテゴリによって異なる
●大口出品サービス
・月額登録料:4,900円(固定費)
・基本成約料:なし
・販売手数料:商品カテゴリによって異なる
特徴 ●商品ページを自作する必要がなく出品の手間が少ない
●商品の受注、出荷、カスタマー対応をアマゾンが代行する
FBA(フルフィルメントbyAmazon)を利用することで作業の効率化が可能
出店サポート ●出品者に対応する専任のスタッフによるサポート(電話、メール)
※小口出品者はメールのみ
●出品者に役立つ情報を学べるオンライン講座
●閲覧回数・購入数・売上などのデータがわかる
分析レポートを提供

アメリカに本社を置くAmazonは、日本では2000年からECショッピングモールとしてのサービスを提供しています。

Amazonでは、同一商品が既に出品されている場合は既存の商品ページを共有するという特徴があります。そのため商品の画像を準備したり商品説明のページを作成したりする必要がなく、出品者の作業負担が少ないことがメリットです。

また商品の受注管理や、配送を代行してくれるサポート体制が整っていることも大きな魅力です。

モール内に自分のネットショップを開業するというよりも、商品単位で“出品”するイメージです。

楽天市場


運営会社 楽天株式会社
出店費用 ●初期登録費用:60,000円(各プラン共通)
●月額出店料
・ライトプラン:39,800円
・がんばれ!プラン:19,500円
・スタンダードプラン:50,000円
・メガショッププラン:100,000円
●その他
・システムサービス利用料
・決済サービス利用料
特徴 ●店舗ごとにショップページおよび商品ページを作成する必要がある
●ショップページ構築のツールやノウハウの提供などサポートが充実
出店サポート ●店舗ごとにECコンサルタントの担当者がつく
●出店ノウハウ、過去の成功事例などを学べる講座

楽天市場は、1997年からサービス提供が開始されている国内大手のECショッピングモールです。充実したポイント制度や定期的なセール企画の開催による高い集客力が魅力です。

一方で、出店のためにかかる費用は他のECショッピングモールと比較しても高額です。また、店舗ごとにオリジナルのページ作りをする必要があり、その点がAmazonとは異なる点です。

オリジナルページの作成をすることで競合ショップとの差別化ができるというメリットはあるものの、その分作業時間も費やすことになります。そのため、ネットショップを初めて開業する初心者が参入するのは現実的ではありません。

既に実店舗での業績がある場合や、中長期的な運営費用を準備できる場合に検討してみるとよいでしょう。

Yahoo!ショッピング


運営会社 ヤフー株式会社
出店費用 ●初期費用:無料
●月間システム利用料:無料
●その他必要な費用:Tポイント原資/アフィリエイトパートナー報酬原資
/アフィリエイト手数料/決済サービス個別手数料
/一部オプションサービス/ヤフオク!落札システム手数料
●その他
・システムサービス利用料
・決済サービス利用料
特徴 ●店舗ごとにショップページおよび商品ページを作成する必要がある
●ショップページ構築のツールやノウハウの提供などサポートが充実
出店サポート ●店舗ごとにECコンサルタントの担当者がつく
●出店ノウハウ、過去の成功事例などを学べる講座

Yahoo!ショッピングは、1999年からサービス提供が開始されているECショッピングモールです。

商品が売れたに場合にのみ諸費用が発生するシステムで、初期出店費用や月額のシステム利用料がかからないことが大きな特徴。

また、Yahoo!ショッピング内から自社サイトなどへ誘導する外部リンクの設置が可能なことも大きな魅力と言えるでしょう。

自社ECサイト制作型ネットショップ開業サービス4選

BASE



運営会社 BASE株式会社
出店費用 ●初期費用:無料
●月額費用:無料
●商品販売時に3.6%+40円の決済手数料が必要
別途サービス利用料3%)
特徴 ●出店費用が無料で初めてのネットショップ運営でもリスクが少ない
●ページ作成はテンプレートを利用(カスタマイズも可能)
出店サポート ●機能の使い方や運営のコツなどのノウハウサポート
●ショップのブランディングサポート
●ショップ運営の専門家に質問できるチャットサポート

「BASE」は2012年から提供を開始したネットショップ作成サービスです。

最大の魅力は出店費用です。BASEは初期費用も月額費用も無料のため、初めてネットショップを開業する初心者でも気軽に出店可能です。

ページ作成にはテンプレートを利用するためWeb制作の知識やスキルも不要です。必要に応じて追加できるクーポンや予約販売などの機能も充実しています。
※一部有料サービスもあります

カラーミーショップ



運営会社 GMOペパボ株式会社
出店費用 ●初期費用:3,000円
●月額費用
・エコノミー:834円~
・レギュラー:3,000円
・ラージ:7,223円
●販売手数料:無料
●決済手数料:決済方法によって4%~もしくは130円~
特徴 ●ページ作成はテンプレートを利用(カスタマイズも可能)
●独自ドメイン取得可能
出店サポート ●新規開店・ショップの引越し・リニューアルが相談できる開店サポート
●メール・電話サポート
●画面共有サポート
●セミナー開催

インターネット業界の大手であるGMOグループによって提供される「カラーミーショップ」は、2005年からサービスを開始しています。

初期費用と月額費用はかかるものの、販売手数料が無料なことが大きな魅力です。そのため、売上が伸びるほどに利益率は高くなります。

また、ショップの成長に合わせて海外向け販売やWeb接客などの機能を追加可能です。

STORES



運営会社 ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社
出店費用 ●初期費用:無料
●月額利用料
・スタンダードプラン:1,980円
・フリープラン:無料
●決済手数料
・スタンダードプラン:3.6%
・フリープラン:5%
特徴 ●ページ作成はテンプレートを利用(カスタマイズも可能)
●ニュース配信やギフト設定などの追加機能も無料で利用可能
出店サポート ●他ネットショップからの引っ越しをサポート
●倉庫サービス(保管・梱包・発送業務の代行)
●セミナー開催

「STORES」は、2012年からサービスを開始したネットショップ開業サービスです。

初期費用、月額利用料ともに無料のフリープランは、ネットショップ開業が初めての人でもリスクを負うことなくチャレンジできます。

運営が軌道に乗ったら、決済手数料が下がるスタンダードプランに切り替えることで低コストを維持できます。

商品の保管、梱包、発送を代行してくれる倉庫サービスがあるのもSTORESの大きな魅力と言えるでしょう。

らくうるカート



運営会社 ヤマトフィナンシャル株式会社
出店費用 ●初期費用
・ライトプラン:3,000円
・レギュラープラン:5,000円
・アドバンスプラン:10,000円
●登録料
・ライトプラン:3,600円/年(月あたり300円)
・レギュラープラン:36,000円/年(月あたり3,000円)
・アドバンスプラン:156,000円/年(月あたり13,000円)
●利用手数料(年単位)
・ライトプラン:1.0%
・レギュラープラン:無料
・アドバンスプラン:無料
特徴 ●ページ作成はテンプレートを利用(カスタマイズも可能)
●ランディングページやフリーページの登録が可能
●コンビニ、ヤマト運輸の配送センターで受け取りが可能
出店サポート ●スタートアップガイド、オンライン操作マニュアル有
●メール、電話によるサポート有

「らくうるカート」は、2018年にヤマトフィナンシャル株式会社によって提供が開始されたネットショップ開業サービスです。

3つのプランのうち最も低価格なライトプランでは、初期費用の3,000円に加えて月額登録料300円、利用手数料も1%に抑えられています。

発送した商品は、顧客の希望により自宅外(コンビニ、ヤマト運輸の配送センター)で受け取ることも可能です。

まとめ

ネットショップ開業サービスについて、それぞれの特徴を紹介しました。

集客力があるからこそ競合も多いECショッピングモール、そして自ら集客を行う必要があるものの、費用を抑えてじっくりと運営できる自社ECサイトは、それぞれのメリット・デメリットが存在します。

自分自身の描く、ネットショップ運営を実現するサービスを選ぶ参考になれば幸いです。