子供向け英会話教室を開業するには?資金はどれくらい必要?

子供向け英会話教室

「英才教育は早いほうがいい」という考え方から、お子さんが幼少期の頃から子供向け英会話に通わせる保護者が増えているといいます。つまり、子供向け英会話教室を開業するなら今がチャンスということです。
今回は、子供向け英会話教室の開業方法や資金について解説しています。

子供向け英会話教室の開業・独立方法について

子供向け英会話教室を開業するにあたって、まず「どこで英会話教室を営むのか」という点について決めておきましょう。
ご自宅の一室を利用して開業する場合は、ご家族の承諾を得ておくことが大切です。しっかりと理解を得なければ、ご家族の反対でやむを得ず廃業しなければならない、などのリスクが高まります。

また、個人事業主として本業で事業を展開するのか、それとも副業としての事業なのかという点も決めておく必要があります。
子供向け英会話教室の需要が高まってきているとはいえ、最初から生徒が大勢集まるとは限りません。生徒が集まらないリスクを回避するという意味では、ひとまず副業として開業するのも良いでしょう。

事業計画書を作成して詳細を書き込んでおくことをおすすめしますが、右も左もわからない状態からのスタートなら、専門のエージェンシーに相談するというのもひとつの方法です。

子供向け英会話教室の開業に必要な手続き・資格

開業・独立方法

必要な資格について

子供相手とはいえ、授業を担当するからには正しい英語の知識が必要ですので、英検なら2級以上、TOEICなら600点以上をひとつの目安とすると良いでしょう。
子供は正直で、授業をつまらなく感じるとあっという間に辞めてしまう恐れがあるため、楽しく学ばせるためのコミュニケーション能力も必要不可欠です。

コンセプトを決める

「就学前から英語に慣れるために通わせたい」「なるべく早い段階で英検の級を取得させておきたい」など、保護者がお子さんを英会話教室に通わせる目的はさまざまですが、保護者の方は、はっきりとした目的を持っている可能性が高いので、開業前には教室のコンセプトをはっきりさせておくことが大切です。

宣伝用のチラシを作成するにしてもWEB広告で宣伝するにしても、「就業前のお子さん対象」「英検対策」など、コンセプトがはっきりしていれば保護者が教室を選びやすく、生徒を集めることにもつながります。

開業手続きの方法

個人事業主として開業する場合では、所轄の税務署へ開業届を提出する必要があります。個人運営の子供向け英会話教室であっても、「事業所を定めて事業を展開する」という扱いになるため、開業届を提出しましょう。
また、開業届を提出する際には屋号が必要です。あらかじめ決めておくと良いでしょう。

子供向け英会話教室の開業資金はどれくらい?

手続きや資格など

子供向け英会話教室を開業するにあたり、必要になる開業資金について考えてみましょう。

地代家賃

ご自宅を利用して開業する場合だと地代家賃の心配はありませんが、賃貸物件を借りる場合は、賃借料を用意しなくてはなりません。エリアにもよりますが、地代家賃は最低でも月8~10万円程度は見ておきましょう。
ここに礼金と敷金が1カ月ずつ必要だとすると、およそ30万円の地代家賃が開業時に必要です。

備品

教材を作成するためにはコピー機が必要ですが、個人経営の小規模な英会話教室なら、一般的なレーザープリンターで対応できるでしょう。家庭用レーザープリンターであれば、新品でも3万円前後で入手できます。

広告宣伝費

HPの作成は業者に依頼すると20~40万円前後の費用がかかります。新聞の折り込み広告ではフルカラーB5サイズを5000部作成するとして3万円前後の費用がかかりますので、この点についても頭に入れておきましょう。

おわりに

子供向き英会話教室を開業するにあたって、事前準備だけではなく開業資金も必要ですので、まずは綿密な事業計画書を作成し、開業に向けて動き出しましょう。どうしても自分一人ではコンセプトなどを決められないというときには、思い切って専用エージェンシーに相談してみるというのもひとつの方法です。