【副業を始めたい方へ】眠っているスキルを副業に。スキルシェアサービス10選

都合に合わせた働き方をお探しの方には、スキルシェアサービスの活用がおすすめです。

本記事では、副業を探している会社員、ペースを調整しながら働きたい主婦などにおすすめのスキルシェアサービスを紹介します。

「副業に興味があるけれど本業が忙しくてあまり時間がない」、「少しでも収入を得たいけれど、家庭の事情で定期的に通勤するのは難しい」

このような悩みをおもちの方には、スキルシェアサービスの活用がおすすめです。

本記事では、おすすめのスキルシェアサービスの紹介に加え、活用するメリットや注意点、税金の申告についても解説しているのでぜひ参考にしてください。

スキルシェアサービスとは

スキルシェアサービスとは

スキルシェアサービスの意味

スキルシェアサービスとは、得意分野のスキルや知識を販売したい個人と、それを必要とする個人(および企業)を仲介するサービスです。

スキルといっても専門性の高いものだけでなく、未経験でも取り組める単純作業など多種多様な業務を取り扱っています。

中には自宅にいながら完了できるものもあるため、まとまった時間が作りにくい主婦の在宅ワークや会社員の副業としても活用されています。

尚、本記事内では、スキルを提供して報酬を得る側を「提供者」、報酬を支払う側を「利用者」と表記します。

スキルシェアサービスで報酬を得るまでの流れ

スキルシェアサービスを通じて報酬を得るまでの一般的な流れは以下の通りです。詳細は利用するサービスごとに異なるため、ここでは概要のみを説明します。

スキルを出品して報酬を得る場合

スキル提供側が報酬額を決めて出品するパターンです。

  1. スキルシェアサービスに会員登録をする
  2. 販売できるスキルを登録・出品する
  3. スキルを必要とする人に購入される(契約)
  4. スキルを提供する(納品)
  5. 報酬を得る

スキル提供者側が報酬額を決めることができ、イラスト制作やオンライン講座などの業務に利用されています。

案件に応募して報酬を得る場合

スキルを必要とする利用者の募集案件に提供者が応募するパターンです。

  1. スキルシェアサービスに会員登録をする
  2. スキルを提供できる案件に応募する
  3. 応募者の中から選ばれる(契約)
  4. スキルを提供する(納品)
  5. 報酬を得る

依頼者側が報酬額を決めて募集をかけるもので、記事作成や翻訳などの業務に利用されています。

タイプ別おすすめスキルシェアサービス10選

おすすめのスキルシェアサービスについて、特徴ごとに3つのタイプに分けて紹介します。

総合型スキルシェアサービス

総合型スキルシェアサービスでは、幅広い分野の案件を扱っています。

中には単純作業やアンケート回答など、特別なスキルを必要としないものもあるため、初心者にも始めやすいことが特徴です。

Crowd Works(クラウドワークス)



提供できるスキル アンケート回答/データ入力/記事作成/編集/翻訳/システム開発/Webデザイン/動画編集/ナレーション作成 他
手数料 報酬額が10万円以下:20%
報酬額が10万円超20万円以下:10%
報酬額が20万円超:5%
仮払い制度 あり

クラウドワークスは、オンラインで完結する業務を総合的に扱うスキルシェアサービスです。初心者向けの簡単な作業から、専門知識をもった人を対象とするものまで幅広い分野の案件を募集しています。

報酬の未払いを防ぐための仮払い制度があるほか、これまでの実績が高い利用者を認定クライアントと位置づけるなど、提供者側が利用者を判断するための仕組みも整っています。

また匿名で登録できることから、本業先に知られることなく副業をしたい会社員などにも向いています。

Lancers(ランサーズ)


Lancers
提供できるスキル 事務作業/営業/市場調査/コンサルティング/翻訳/Web制作/デザイン/ライティング/映像 他
手数料 報酬額が10万円以下:20%
報酬額が10万円超20万円以下:10%
報酬額が20万円超:5%
仮払い制度 あり

ランサーズは大手企業も利用者として多く登録するスキルシェアサービスです。

クラウドワークスと同様に、氏名などの個人情報は非公開で活動できます。ビジネススキルを活かせる案件も豊富で、本業の経験が副業に役立つでしょう。

報酬の仮払い制度や24時間対応のサポート窓口など、提供者が業務に集中できる体制も整っています。

coconala(ココナラ)



提供できるスキル デザイン/イラスト/似顔絵/ライティング/プログラミング/音楽/動画/写真/占い/悩み相談/カウンセリング/美容/ファッション/趣味 他
手数料 22%
仮払い制度 あり

ココナラは、自身で決めた価格でスキルを出品したり、公募から案件を受注したりできるプラットフォームです。

イラストなど特技を活かした制作系、悩み相談や占いなど、ビジネス以外の分野でも活発なやりとりが行われています。

利用者が事前に決済をしたうえで提供者に依頼が届くため、未払いの心配もありません。

レッスン型スキルシェアサービス

講座型スキルシェアサービスでは、提供者がレッスン講師となって受講者(=利用者)を募ることができます。

取り扱いジャンルは幅広く、受講料などは提供者が自由に設定可能です。

Askbe(アスクビー)



提供できるスキル 法務・会計/医学・健康/福祉・介護/子育て・教育/IT/ゲーム/食事/カウンセリング/不動産/農業/環境/ファッション/スポーツ/資格/音楽・美術/税金/ペット/フリートーク/占い 他
手数料 レッスン料金の25%
仮払い制度 あり

アスクビーは、得意分野のスキルをオンラインレッスンという形で提供できるプラットフォームです。

専門資格を活かした講座形式はもちろん、趣味などの得意分野で利用者からの相談を受け付けることもできます。

支払いが完了した利用者に対してのみレッスンを行うシステムのため、未払のリスクもありません。

ストアカ



提供できるスキル 写真/料理/スポーツ/ビジネススキル/ハンドメイド/語学/Web/フィットネス/起業/ライフスタイル/子育て 他
手数料 ・自己集客:10%
・ストアカ集客:20~30%
・リピート集客:10%
仮払い制度 あり

ストアカは、オンラインおよび対面形式の講座を開くことができるスキルシェアサービスです。

講座の開催回数や利用者からの評価によって提供者のランクづけがされるため、実績を積むほどに仕事を受けやすくなるでしょう。

また講座開催中の事故や天災に対応する補償制度は、万が一の時に心強い存在です。

TIME TICKET(タイムチケット)


提供できるスキル Web制作/デザイン/動画/就職・転職/ビジネスサポート/翻訳/士業/カウンセリング/占い/エンタメ 他
手数料 ・5万円以下の部分: 25%+税
・5万円超10万円以下の部分: 20%+税
・10万円超の部分: 15%+税
仮払い制度 あり

タイムチケットは、提供者の時間を30分単位で販売できるスキルシェアサービスです。

専門資格を活かしたレクチャーやサポートを提供したり、特定分野についての相談に応じたりすることもできます。

評価制度、仮払い制度、本人確認制度など安心して利用できる仕組みも設けています。

特化型スキルシェアサービス

特化型スキルシェアサービスは、特定分野のスキルに関する提供者向けの業務を探せるプラットフォームです。

ビザスク



提供できるスキル ビジネス知識/ビジネスノウハウ
手数料 30%
仮払い制度 あり

ビザスクは、対面・電話・We会議などを通じてビジネス系のスポットコンサルを提供できるスキルシェアサービスです。

本業で得た知識や経験を、利用者の相談に応じるという形で役立てることができます。

利用者の多くは企業であること、提供者は専門性が求められるため報酬が高額になりやすいことが特徴です。

キッズライン


提供できるスキル 子育て経験/保育士資格/看護師資格/チャイルドマインダー
手数料 要問い合わせ
仮払い制度 なし(業務完了後に利用者による支払い)

キッズラインは、ベビーシッターに特化したスキルシェアサービス。資格の有無や経験などから自由に時給を設定できることが特徴です。

安心して働くための賠償責任保険やサポートデスクなどの環境も整えられています。

また利用者についても事前審査を行い、身元確認が完了済みです。

タスカジ


提供できるスキル 掃除/洗濯/料理/買い物/整理整頓/チャイルドケア/ペットケア
手数料 要問い合わせ
仮払い制度 あり

タスカジは、家事代行に特化したスキルシェアサービスです。

1回の業務は3時間からと隙間時間を活用しやすく、業務内容も選ぶことができます。

事前説明会や業務のモニター体験など、就業ブランクのある方をサポートする制度も充実しています。

なでしこナース


提供できるスキル 看護師資格
手数料 成約時に利用料が発生
仮払い制度 要問い合わせ

なでしこナースは、看護師の求人情報を探せるスキルシェアサービスです。会員登録は無料で、成約時に利用料を支払います。

求人は週一勤務や短時間、非常勤など、ゆとりある働き方に特化しており、条件を絞って都合のよい求人を検索可能です。

また実際に勤務した職場への評価制度があり、他のスタッフによる評価を参考に応募先を選ぶことができます。

スキル提供者のメリット・デメリット

スキル提供者のメリット・デメリット

スキルシェアサービスを提供者として利用するには、メリットとデメリットをよく理解することが重要です。

スキルシェアサービスにおける提供者側のメリット

メリット①参入ハードルが低い

仕事を始めるためのハードルが低いことは、スキルシェアサービスの大きなメリットです。

会員登録やサービスの利用は無料であることが一般的なため、初期費用はかかりません。

また、プロフィール登録により案件ごとの履歴書提出が不要で、契約から業務開始までがスムーズです。
(業務内容や依頼主によっては求められることもあります)

メリット②働くペースを自由に決められる

スキルシェアサービスでは、スキル提供者側の都合に合わせて仕事をすることができます。

基本的に業務ごとに契約を結ぶため、一般的な雇用契約のように月に最低何時間は働かなければならないなどの条件はありません。更に成果報酬の場合、納期さえ間に合えばいつ仕事をしてもよいのです。

たとえば会社員の副業の場合、本業が忙しい時期は週末だけ取り組むことも可能です。また、子育て中の主婦の場合、学校が長期休みの間はまったく仕事をしないという選択をすることもできます。

本業やプライベートとのバランスを見ながら仕事量を調整できるのは、スキルシェアサービスを利用して働く大きなメリットです。

メリット③直接取引よりもトラブルが起こりにくい

スキルシェアサービスを間に挟むことで、個人での直接契約よりも利用者とのトラブルが起こりにくくなります。

たとえば報酬の未払いがあった場合、個人で交渉し解決するのは大変なものです。しかし、スキルシェアサービスを介していれば、報酬の仮払い制度により未回収のリスクはほとんどないでしょう。

仮払い制度とは、利用者が仮払いした報酬をスキルシェアサービス側が一時的に預かることで未払いのリスクを減らすものです。スキル提供者は仮払いされたことを確認してから業務を開始することができます。

他にもスキルシェアサービスごとに定められたルールに沿っていれば、大きなトラブルは起こりにくいといえるでしょう。

スキルシェアサービスにおける提供者側のデメリット

デメリット①思うように稼げないことも

好きなペースで働けるといっても、希望するだけ仕事ができる、稼げるというわけではありません。

当然のことながら、自分のスキルを必要としてくれる利用者がいない限り、報酬を得ることはできないからです。

特に需要に対して提供者が多い分野や、専門知識が不要で誰でもできるような業務では倍率が高く、思うように仕事を獲得できないこともあるでしょう。

また、報酬の一部を手数料として引かれることが一般的なため、提供者の手元に残る金額は更に少なくなります。

このように、スキルシェアサービスは始めるハードルが低い反面、思うように報酬を得るのは簡単ではありません。実績を積んでスキルアップを図る、自分の強みを見つけて提案していくなどの努力も必要です。

デメリット②トラブルもゼロではない

提供者と利用者の間をスキルシェアサービスが仲介するといっても、まったくトラブルが起きないわけではありません。

中には有料の商材など、仕事とは直接関係のない外部サービスなどに誘導されることがあるかもしれません。

トラブルを未然に防ぐためには、提供側も十分に注意する必要があるのです。

次の項では、提供者としてスキルシェアサービスを利用する際の注意点について解説します。

【スキル提供者のメリット・デメリット】

メリット ・参入ハードルが低い
・働くペースを自由に決められる
・直接契約より利用者とのトラブルが起きにくい
デメリット ・思うように稼げないことも
・トラブルがまったく起きないわけではない

スキルシェアサービスにおける提供者の注意点

スキルシェアサービスにおける提供者の注意点

スキルシェアサービスでトラブルを避けるために、提供者が気をつけるべきポイントは以下の通りです。

  1. 利用者の評価を確認する
  2. 業務内容を確認する
  3. 直接取引は断る

注意点①利用者の評価を確認する

提供者は契約を結ぶ前に、取引を行う利用者についてよく見極める必要があります。

スキルシェアサービスの多くは、業務完了後に提供者と利用者がお互いに評価できるシステムを設けています。案件に応募する前に利用者のこれまでの評価をしっかりと確認しましょう。

安心して業務を進められそうな利用者とだけ契約することで、トラブルにあう確率を減らすことができます。

評価システム以外にも、スキルシェアサービス側で行う人確認(身分証明書の提出)に応じているかなども相手を見極めるポイントです。

注意点②業務内容を確認する

案件を受注する際には、自分のスキルと見合っているかどうかを見極めることも重要です。

業務ごとに求められているスキルをよく確認し、自分では応えられないと感じた場合は断る勇気も必要です。また契約後、疑問な点があれば早い段階で確認するなど、認識のズレが生じないように努めましょう。

案件選びを誤ると、ときには自らがトラブルの原因となってしまう可能性があることも理解しておく必要があります。

注意点③直接取引は断る

スキルシェアサービスを通じて知り合った利用者から、プラットフォームを通さない直接取引を提案されることがあるかもしれません。

提供者にとっては手数料を引かれないなどのメリットがあるものの、断るのが賢明です。万が一トラブルに発展しても、どこにも頼ることができないためです。

また、直接契約はスキルシェアサービスの規約違反になる可能性もあるので、特に注意が必要です。

副業でスキルシェアサービスを利用した場合の確定申告は必要?

副業でスキルシェアサービスを利用した場合の確定申告は必要?

副業や少額の報酬であっても、収入の申告は必要です。本項では所得税と住民税の申告についての概要を解説します。

所得税の確定申告

年間の副業所得が20万円を超えた場合、所得税の確定申告が義務づけられています。

所得とは収入から経費を引いた金額です。経費を計上するためには領収書などを保管する必要があるので注意しましょう。申告は年に一度ですが、収入および経費の支出の記録を日常的につけておくことをおすすめします。

また副業収入が源泉徴収されている場合、確定申告することで還付金が戻るケースがほとんどです。年間所得に関わらず忘れずに確定申告しましょう。

住民税の申告

住民税は、副業の所得額に関わらず申請する必要があります。

尚、所得税の確定申告をしている場合は税務署から自治体に通知されるため、住民税単体の申告は不要です。

住民税の計算方法は自治体によって異なります。たとえば扶養の範囲内でパートをしている主婦の場合、パートの給与と副業所得の合算で住民税が決まるため早めに計算方法を確認しておきましょう。

おわりに

スキルシェアサービスは、働く時間や場所に制限がある方の仕事探しに最適です。オンラインで完了する業務も多く、自宅にいながら報酬を得ることもできます。

会員登録は無料であることがほとんどです。自身のもつスキルを活かせるサービスを探してみましょう。