店舗経営者が対応すべきWeb集客とは?SEO、SNS、広告など店舗集客に必要なWeb集客の方法をまるっと解説!
本記事では、ECサイト(ネットショップ)へ顧客が流入してくる経路の種類と、経路ごとの集客力を高めるための方法について解説します。
ネットショップの集客が思うようにいかずにお悩みの方は参考にしてください。
「ECサイトをオープンしたけれど、なかなかお客さんが集まらない」
「商品に自信はあるのに、認知してもらえないと意味がない」
「ネットショップの集客に力をいれたいけれど、開業したばかりで費用をかけられない」
ECサイトを運営するにあたり、集客は大きな課題です。
しかし集客対策にかけられるコストや作業時間には限りがあるため、それぞれのECサイトにとって適切な対策を効率的に行う必要があります。
効率的な集客対策を実行するためには、顧客がECサイトへ流入してくる経路を知り、どこに力をいれるべきか決めることが重要です。
まずはECサイトへの流入経路にはどのようなものがあるのかを確認しましょう。
外部リンク経由の流入とは、自社ECサイト以外のサイト(=外部サイト)に貼られたリンク(サイトのアドレス、URL)を経由して流入してくることです。
外部サイトはSNSも含みます。TwitterやFacebookでは投稿内に設置したURLから、投稿内にリンクを設置できないInstagramではプロフィール欄に設置されたURLが外部リンクの役割を果たします。
例えば購入者が商品の感想と共にECサイトのURLを投稿し、それを見た他のユーザーがECサイトを訪れるという流れです。
Googleなどの検索エンジンを通じてサイトを訪れることを自然検索流入といいます。
商品を探している、もしくは何か調べたいことがあるユーザーが検索キーワードを入力し、検索結果として表示されるサイトの中から気になる所を訪れます。
またショップの認知度が上がると、ショップ名で検索するユーザーも出てきます。
ショップ名、サイト名などで検索されることを「指名検索」と呼び、自然検索に含まれます。
ここで言う広告とは、様々な種類があるネット広告のことです。
検索結果として表示される画面の中にもネット広告は存在します。
以下はGoogleの検索エンジンを使用して「クレジットカード」と検索した際に表示される画面です。(検索結果は変動します)
一見すると通常の検索結果のように見えますが、小さく「広告」と表示されているものは広告費を支払って出稿されているものです。
このリンクからサイトを訪れると、自然流入ではなく広告流入ということになります。
他にもSNSのタイムライン上に表示される広告や、サイト内に画像つきで表示されるバナー広告などがあります。
直接流入とは、最初から特定のサイトを訪れようとして流入してくることを指します。
例えば以下のようなものが直接流入に該当します。
・サイトURLを入力して訪れる
・過去の閲覧履歴から訪れる
・ブックマークから訪れる
ネット上で情報を探していて結果的に流入してきたのではなく「このネットショップで買い物をしたい!」という目的をもって訪れてくれることです。
【サイトへの流入経路の種類】
外部リンク流入 | ・他サイト内のリンク ・SNS上のリンク |
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自然検索流入 | ・検索結果 ・指名検索 |
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広告流入 | ・リスティング広告 ・バナー広告 ・SNS広告 |
直接(ダイレクト)流入 | ・URLの入力 ・閲覧履歴 ・ブックマーク |
このように流入経路には種類があります。
自社ECサイトへの流入として力を入れたいのはどの経路か、まだ獲得できていない集客経路はどれかを見極めることで、集客のための対策方法が見えてきます。
次の項では、流入経路ごとの集客対策方法を紹介します。
ECサイトへの集客力を高めるには、前項で解説した流入経路を意識することが重要です。
たとえば得意な集客経路を伸ばしたり、まだ獲得できていない経路を開拓したりと、戦略をもって実行しましょう。
この項では、流入経路を意識した以下7つの集客対策方法を解説します。
外部リンク流入を増やすために必要なのは、当然のことながらリンクの数を増やすことです。
ここでは費用をかけずにリンクを増やす方法として、SNSアカウントの運用とリンク設置依頼を取り上げます。
費用をかけずに集客につなげることができるSNSは、ECサイトの集客にSNSアカウントの運用は欠かせません。
SNSではサイトの紹介や新商品のお知らせなどと併せて、積極的にリンクを設置しましょう。
ただし一方的な宣伝ばかりでは良くない印象を与えてしまうことあるので注意が必要です。
割引やプレゼントのキャンペーンなど、ユーザーに利益のある企画を用意するとよいでしょう。
自社のECサイトや商品について言及しているもののURLの記載がないネット記事などを見かけたら、積極的に連絡してリンクの設置を依頼しましょう。
ただしECサイトの認知度が低いうちは、このような記事を見つけられない(まだ存在しない)ことも考えられます。
【外部リンク流入を増やすための集客方法】
SNSアカウントの運用 | 自社ECサイトへのリンクを設置した投稿を行う | ||
---|---|---|---|
外部リンクの設置依頼 | 自社ECサイトについて言及しているサイトにリンクの設置を依頼する | ||
外部リンクを増やすことはサイト流入経路を増やすだけでなく、次に説明するSEO対策としても有効です。
自然検索からの集客力を高めるには、検索結果の上位に自社ECサイトを表示させるための施策が必要です。
また自然検索の一種である指名検索を獲得するためのサイト名も重要です。
SEO対策とは、自社のECサイトを検索結果の上位に表示させるために行う対策です。
ユーザーが自社ECサイトや商品に関連のあるキーワードで検索した際に上位表示されることが、自然検索からの集客を増やすために必須の条件です。
ただしSEO対策は奥が深く、実行すれば必ず上位表示されるという正解は存在しません。
大手企業を含む各サイトの運営者が常に試行錯誤を重ねており、またSEO対策を行う専門業者が存在するほど複雑なものです。
開設したばかりのECサイトが需要の高い検索キーワードで上位表示を狙うのは現実的ではありません。そのため、ニッチで他の人がなかなか思いつかなそうな検索キーワードを探すことが重要です。
サイトや商品と関連のあるニッチなキーワードに対して、検索の答えとなるコンテンツ(お役立ちコラムなど)を追加していきましょう。
SEO対策の効果を実感できるまでは数ヶ月単位の時間がかかります。
難しそうだからと手をつけないのではなく、試行錯誤を繰り返しながら少しずつサイトを育てることが望ましいです。
Googleが公開している「検索アルゴリズムの仕組み」では、上位表示のための採点基準が解説されているので参考にしてください。
自然検索流入の一種である「指名検索(=サイト名で検索してもらう)」を増やすためにできる対策は、サイト名を覚えやすいものにすることです。
ネットショップに関心を寄せてくれる人がいても、サイト名が思い出せないという理由でたどり着けないのであれば重大な機会損失でしょう。
覚えやすいショップ名とは、具体的には以下のような特徴をもつものです。
・誰でも読める:難しい漢字が使われていない、馴染みのない外国語表記が使われていない
・一度見たら忘れない:長すぎない、珍し過ぎない
・表記がシンプル:当て字を使用しない
・似ているサイト名が無い
指名検索されることはサイト全体の評価を上げ、SEO対策としても効果があると言われています。覚えやすく、一度聞いたら忘れないサイト名を付けましょう。
また、SNSで商品やキャンペーンを案内するたびにサイト名も必ず名乗るなど、露出の機会を増やすことも重要です。
【自然検索流入を増やすための集客方法】
サイトのSEO対策 | ユーザーにとって有益なコンテンツを制作する | ||
---|---|---|---|
指名検索対策 | 覚えてもらいやすいショップ名にする | ||
広告流入からの集客を狙うのであれば、当然のことながら広告を出稿することが必要です。
しかしネットショップで扱う商品の利益率によっては、広告費を賄うことが難しいケースもあるでしょう。
またネット広告はただ出稿するだけでなく、その効果を測定・分析することも重要となるので手間もかかります。
必ず行うべき対策ではありませんので、運用コストや作業時間にゆとりがある場合に挑戦してみてください。
ネット広告には様々な種類があり、特徴が異なります。ここではECサイトの集客におすすめのネット広告を3種類紹介します。
ネット広告①リスティング広告
リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、Googleなどの検索エンジンの検索結果に表示されるものです。
出稿側が指定する特定のキーワードを検索したユーザーにのみ表示されるため、ターゲットを絞り込めるのがメリットです。運用方法としては、広告がクリックされなければ費用が発生しないクリック課金型が一般的です。
ネット広告②リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、自社のECサイトの訪問履歴があるユーザーに対して広告を出稿することです。
少なからず一度は関心を持ってサイトを訪れてくれたユーザーに絞って、効率的に広告を表示できるのです。
ただし、何度もくり返し表示される広告を不快に感じるユーザーもいるため設定には注意が必要です。
ネット広告③SNS広告
SNSのタイムライン上や注目度の高いフィールド内に広告を出稿することも可能です。特にタイムラインに表示される広告は自然なユーザーに届き、目に留まりやすいという特徴があります。
見込み顧客と親和性の高いSNSに出稿した広告を経由して、自社ECサイトへの流れを作ります。
【広告流入を増やすための集客方法】
リスティング広告 | 関連のある検索キーワードの検索結果に表示する広告 | ||
---|---|---|---|
リターゲティング広告 | 訪問履歴のあるユーザーを追跡して表示する広告 | ||
SNS広告 | 各SNSのタイムラインなどに表示する広告 | ||
直接流入によって訪れるユーザーは、既にネットショップを認知したうえで再び訪問してくれるリピーターです。
すなわち直接流入を狙うための対策とは、リピーターとなってくれるための集客方法と言い換えることができるでしょう。
商品の販売方法を工夫し、思わず購入したくなるような仕組みを作りましょう。
取り扱う商品のジャンルによって施策は異なりますが、例えば以下のようなものです。
・初回お試し価格による販売
何度かサイトを訪れてはいるものの最初の購入に踏み切れない人のために、初回に限り定価より安く購入できる企画です。
・定期購入価格の設定
既に商品の購入履歴がある人に対しては、リピート購入や定期購入でお得になる仕組みをアピールします。
・定期的な企画やセールの実施
お得に購入できるシステムや定期的なセールの開催が認知されるようになれば「またあのショップを覗いてみよう」と再訪問してくれることが期待できます。
顧客への対応も、リピーターを獲得できるかどうかに影響します。
・購入前の問い合わせ対応
ECサイトの顧客は、実際に商品を手に取ることも、販売員と対面して相談することもできません。購入前の商品についての問い合わせが来たら、なるべく迅速に、そして丁寧な回答をして不安を取り除くことが信頼につながります。
・商品発送時
商品を発送する際は、サンプルや手書きのメッセージを同封しましょう。
このような工夫をしているECショップは印象に残り「またこのショップを利用しよう」と思い出してもらうきっかけになります。
・アフターフォロー
もし商品や梱包など販売側の不備が発覚したら、適切な対応を急ぎましょう。
誠心誠意を尽くした対応をすることでマイナス面もプラスに変えることができるのは、実店舗もネットショップも同様です。
【直接流入を増やすための集客方法】
販売方法を工夫する | 初回お試し価格、定期購入、セールの開催など | ||
---|---|---|---|
顧客対応 | 問い合わせ対応、サンプル配布、アフターフォローなど | ||
ECサイトへの流入経路別に、集客方法を紹介しました。集客において重要なことは、思いつく限りの方法を闇雲に実行することよりも、自社ECサイトの現状を把握し、必要な対策を見極めることです。
例えば開業したばかりでほとんど認知されていないのであれば、すぐに実行できるSNS経由での集客を。また、ある程度の集客は実現しているけどリピーターが獲得できないことが課題であれば、直接流入につながる対策を見直してみましょう。
ECサイト集客にお悩みの方の、お役に立てば幸いです。