ペットサロン(トリミングサロン)開業準備ガイド|経営に役立つ3つのヒント

ペットサロンと犬

ペットの健康や美容への関心、また「コンパニオン・アニマル(生活を共にする仲間)」意識の高まりもあり、ペット関連産業で開業を検討されている方が増えています。数あるペット関連産業の中でも特に人気なのが、ペットサロン(トリミングサロンとも)です。
そこで今回は、ペットサロンの開業準備ガイドをご案内します。

ペットサロンを開業するまで

まず、ペットサロン(トリミングサロンとも。以下ペットサロンとします)開業の一般的な手続きをご案内します。

1.動物取扱業を届け出る

ペットを飼い主から預かる業務の性質上、ペットサロンの開業には「動物取扱業」の届け出が必要です。動物取扱業は第一種と第二種、さらに行う業務の内容によって種別が分けられています。ペットサロンで登録が必要なのは、営利目的の「第一種」かつ飼い主からペットを預かる「保管」の種別です。

動物取扱業の届け出先は、管轄の都道府県の保健局などです。詳しくは、各都道府県の窓口にご確認ください。

2.一般的な開業準備

動物取扱業の届け出の他に、開業準備も必要です。この開業準備は、ペットサロン特有のものではなく他の業種でも必要な準備です。

法人として開業する場合、法務局での法人設立手続きの他、税務署、労働基準監督署、社会保険事務所、公共職業安定所など各窓口での手続きが必要です。
個人事業主の場合は、役所や税務署での手続きが必要です。

ペットサロンの開業に必要な資格や資金とは

犬をケア中の女性

ペットサロンの開業にあたり必要な資格や資金についてまとめました。

1.ペットサロン開業に必要な資格

ペットサロンの開業に必須の資格はありません。ただし、動物取扱業の届け出には、事業所に「動物取扱責任者」が1名以上所属していることが必要です。
動物取扱責任者になるためには、トリミングスクールで取得できるトリマーの資格や、「愛玩動物飼養管理士」「家庭動物販売士」などの動物取扱業でいう「保管」の種別をカバーできる資格が必要です。

2.ペットサロン開業に必要な資金

ペットサロン開業時に必要な費用は、店舗の家賃(敷金・礼金も)、設備・備品の購入費用、広告費、初期の運転資金などです。
15坪程度の店舗の場合、開業に必要な資金はおよそ1,000万円前後が目安になるでしょう。

ペットサロン経営に役立つヒント

身体を洗われている犬

最後にペットサロン経営に役立つヒントを3つご紹介します。ぜひ参考になさってください。

1.サービスを多角化する

ペットサロンに限らず、ペット業界はサービス単価が低い傾向にあります。業界全体で単価が低いため、良質なサービスを提供したとしてもいきなり価格を上げることは困難です。安定した売上を維持するためには絶えず集客することが重要です。
そのためには、サービスをトリミング以外にも広げて多角化するのも一手です。より広い間口での集客が期待できるでしょう。

2.支払い方法を複数用意する

また、顧客にとっては、複数の支払い方法に対応している店舗は便利な存在です。サービス業界全体の傾向として、現金以外にクレジットカードでも支払える店舗が増えています。ペットサロンにおいても、クレジットカード決済が求められているといえるでしょう。

ペットサロンの場合、首輪や服、おもちゃなどペット用品を店頭で販売するケースも多く見られます。トリミングで来店した顧客の「ついで買い」を期待してのことですが、このような場面でもクレジットカードに対応しておけば「手持ちのお金がないから、またの機会に……」という販売機会の損失を防ぐことができるのです。

3.クレジットカード決済代行を利用する

特に個人事業主の方にとって、クレジットカード会社の加盟店審査はハードルが高く思えるもの。クレジットカード会社の数も多いため、一社ごとに加盟手続きをして管理するのは骨が折れる作業といえます。
しかし、決済代行会社に依頼すれば、複数のクレジットカード決済を導入することができ、その後の運用管理も一任することができます。コア業務に集中したいペットサロンオーナーの方にとってはうってつけのサービスといえるでしょう。

おわりに

ペットサロンの業態は多様化しており、近年は自宅を店舗として利用するケースや出張でサービスを行う店舗も増えています。フレキシブルに業態を選べる点は魅力ですが、今回ご紹介したような準備や経営の知識が必要です。
ペット業界は人気がある一方、成功例と同じくらいの失敗例もあります。業界の情報をこまめに収集して、安定した経営を目指しましょう。