EC・ネットショップ開業の流れ

Web経由で商品・サービスなどを販売するネットショップ・ECサイトが普及し、今や誰でも簡単にネットショップ・ECサイトを開業できるようになりました。しかし、いざ開業するとなれば「資金はどれくらいかかるのか」「何か資格が必要なのか」など、悩みどころも多いものです。そこで今回は、ネットショップ・ECサイトの開業準備をする際に知っておきたい、資金や資格、開業の流れについてご紹介します。

EC・ネットショップ開業についてもっと知りたい!

ネットショップ・ECサイト開業に必要な資金

ECサイトやネットショップ開業のために必要なものと言えば、まずはやはり事業のための資金ですね。ここでは、ネットショップ・ECサイト開業に必要な資金の目安についてご紹介します。

資金0円から開業可能

資金0円でもネットショップ・ECサイトを開業することはできます。「自分のイラスト入りグッズを販売したい」「作り貯めてきた手芸作品を副業で売りたい」といった趣味の範囲内であれば、自己資金0円でも十分に開業できるでしょう。 個人が気軽にグッズや作品を販売できる、無料のネットショップサービスが多く用意されていますので、それらを利用すれば自宅にいながらにして0円からネットショップを始めることが可能です。
また、無地のTシャツなどにイラストを入れて販売する場合には、図柄のデザインデータさえあれば顧客の注文後に商品の生産(プリント)・配送を代行してくれるサービスもあります。

本格的なショップ運営なら年間20,000円~

本格的にネットショップ・ECサイトを経営するのなら、無料のネットショップサービスではなく、より便利な機能が付加された有料サービスの利用をおすすめします。年間20,000円ほどの資金で、本格的なネットショップ・ECサイトを運営できます。ただし商品や材料の仕入れが必要な場合には、もちろんそれらの費用がプラスで必要になります。

ご自宅で運営できるレベルの小~中規模のショップなら、年間20,000円ほどで経営できます。それ以上の規模のネットショップ・ECサイトの場合は、利用するネットショップサービスや取り扱う商品によって変化するでしょう。

ネットショップ・ECサイト開業に必要な資格

ショップを開業するにあたって、必要な資格は特にありませんが、取り扱う商品によっては法令に基づき許可を得る必要があります。それらは次の項目で、くわしくご説明します。

ネットショップ・ECサイト開業の流れ

さて、ここからはいよいよショップ開業の流れをご紹介します。ただしあくまで例ですから、この通りでなくても大丈夫です。

1.ショップのコンセプトを決める

「商品」「顧客のターゲット層」「サイトのイメージ」など、ネットショップ・ECサイトの基本的なコンセプトをあらかじめ決定しておきましょう。

2.インターネット接続環境を整える

ネットショップ・ECサイトの開業に向けて最初にすることといえば、パソコンをインターネットに接続できる環境にすることでしょう。 インターネットに接続するためにはプロバイダー(回線接続業者)と契約し、インターネットを利用できる状態にしましょう。みなさんがスマートフォンでインターネットをするときも、携帯電話会社というプロバイダーと契約してインターネットを利用しています。パソコンでインターネットに接続するためにも、専門の接続事業者(プロバイダー)との契約が必要になります。

3.レンタルサーバーと契約する

ネットショップ用のWebサイトを全世界に向けて公開するためには、ご自身が利用できるサーバー(インターネット上のスペース)の容量を確保しておく必要があります。 おすすめの方法は「レンタルサーバーを契約し、必要な容量を確保しておくこと」です。大手の場合は専用のサーバーを設けるケースが多いのですが、管理や維持が大変なので個人事業の範囲であればレンタルサーバーと契約し、必要なスペースだけを確保しておくことがおすすめです。

4.開業場所を決める

  • 自分でサイトを1から作る
  • モール型ネットショップ(総合ショッピングモール)に出店する
  • 個人単位で始められるネットショップサービスを利用する

新規でネットショップを開業する場合、主に上記3つの方法があります。開業する場所に合わせて、サイトを構築しましょう。

5.受注管理システムを用意する

ネットショップ運営における作業の中で、特に煩雑で確認事項が多いものは「注文を受けてから商品を発送するまで」の過程でしょう。これらの作業でミスをなくし、効率化するためには「受注管理システム」を準備しておくと便利です。 受注管理システムがあれば「受注→お客さまからの入金手続き→商品出荷の指示」を、確実かつ効率的に行うことができます。使い勝手の良い受注管理システムのなかには、配送伝票を自動印刷してくれたり、納品書・請求書を作成してくれたりするものもありますので積極的に活用しましょう。

6.決済方法(システム)を用意する

販売機会を逃さないためにも、なるべく多くの決済方法(支払手段)を用意しておきましょう。商品代金の振込先口座を設け、クレジットカード会社に加盟するなど、顧客が支払いやすい決済システムを整えておかないと、「クレジットカードが使えないなら購入しない」など、顧客を逃すことになりかねません。

                   

7.開業届

事業開始から1か月以内に、最寄りの税務署に開業届を出しましょう。開業届を出していれば事業用口座が作りやすく、毎年確定申告の際に有利になる「青色申告」を選択できるなどのメリットもあります。

8.各種届出

ショップで取り扱う商品によっては、関係機関への届出が必要なケースがあります。

食品衛生法に基づく営業許可証

食品を販売する場合は、保健所の許可が必要です。商品によって要件が異なりますので、各自治体のWebサイトや最寄りの保健所に確認すると安心です。

古物商の営業許可

事業として買取販売を行うなら、警察署で古物商の営業許可を受ける必要があります。

酒類販売業の営業許可

お酒を取り扱う場合は、税務署で酒類販売の営業許可を受けなければなりません。

9.決済方法(システム)を用意する

販売機会を逃さないためにも、なるべく多くの決済方法(支払手段)を用意しておきましょう。商品代金の振込先口座を設け、クレジットカード会社に加盟するなど、顧客が支払いやすい決済システムを整えておかないと、「クレジットカードが使えないなら購入しない」など、顧客を逃すことになりかねません。

10.配送・梱包グッズを用意する

自分で商品を発送する場合、包装・梱包用品の準備が必要です。

11.ECサイトの構築方法

準備が済んだら、いよいよ実際にECサイトを構築していきます。ECサイトを構築する主な方法は、「ASP」「オープンソース」「有料パッケージ」の3つあります。

ASP

ASPとは「アプリケーション・サービス・プロバイダー」の略で、専用のソフトウェアやソフトウェアを動かす環境を提供してくれる事業者を指します。ASPは、既存のブラウザなどから簡単に利用ができ、かかるコストも初期設定にかかる費用と、利用している期間内の月額料金のみとシンプルになるケースが一般的です。ソフトのバージョンアップやバックアップの手間なども省けるので、手軽に利用できるところもポイント。

オープンソース

無償でダウンロードして利用できるECサイトを開設・運営するためのパッケージを、オープンソースと呼びます。ソフトウェアに関する専門知識があり、ご自身で一連の管理・維持・運営ができるなら初期コストをぐんと抑えることができるのでおすすめの方法です。ただし、セキュリティ管理やバグが生じた場合の対応などもご自身で行わなければなりませんから、初心者の方には向かないかもしれません。

有料パッケージ

ソフトウェアを販売する業者から買い取り、メンテナンスやバージョンの管理などを業者にお任せしながら運用できるのが有料パッケージです。細かなカスタマイズや機能の追加リクエストなども業者に一任できるので、ある程度コストは掛かりますが自身で開発するよりはお得になるでしょう。

おわりに

今回は、ネットショップ・ECサイトの開業準備をする方のために、必要な資金や資格、開業の流れをご紹介しました。
無料のネットショップサービスもあり、副業や趣味の延長でも気軽にネットショップ・ECサイトを始められます。まず最小限の規模で開業し、ショップ経営が軌道に乗ったら、徐々に規模を見直すなど考えると良いでしょう。

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