今話題のキャッシュレス決済を深堀り!~PayPay(ペイペイ)編~
現在日本国内では、2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博に向けてキャッシュレス化が推進されています。多くの決済事業者が様々なキャッシュレス決済サービスをリリースしていますが、「どのサービスに対応すれば良いのか」と迷われている店舗オーナー様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、現在人気のスマホ決済アプリ「pring(プリン)」についてご紹介します。
「pring(プリン)」とは、QRコードで決済可能なスマホ決済アプリです。
ユーザーは店舗が提示するQRコードを読み取ることで、簡単に決済を行うことができます。
2019年2月でリリースから1周年を向かえ、ユーザー数、送金額ともに右肩上がりで増え続けている注目のキャッシュレス決済サービスです。
pring(プリン)は「お金コミュニケーションアプリ」と謳っているだけあり、「ユーザー間の送金がとても気軽にできる」という点が大きな特徴として挙げられます。
例えば飲み会時の割り勘や、家族同士でのお小遣いの受け渡し、仕送りの送金、お祝い金の送金など、個人間でのちょっとした送金をアプリ上で行うことができるので、ユーザーにとってはとても便利なサービスです。
アプリ内にチャージをしておけば、店舗でのお支払いはQRコードを読み取るだけなのでスムーズなお支払いが可能です。また、アプリ間での送金が可能なので、離れた場所にいる人でも個人間のお金の受け渡しが可能です。さらにチャット機能を使えばメッセージ付きで送金ができるので、コミュニケーションもスムーズに行うことができます。
「個人間での送金が気軽に、無料で行える」という点が、ユーザーにとってのpring(プリン)の一番のメリットと言えると思います。さらに、チャージしたお金を1円単位で銀行口座に戻すことができる上、金額や回数に関わらず、手数料が無料です。他社サービスでは、銀行口座への払い戻しには手数料が掛かる場合があるので、この点もpring(プリン)の大きなメリットの一つと言えます。
pring(プリン)は、銀行口座直結と連動して入出金を管理できる点も特徴の一つです。銀行口座を
持っていればpring(プリン)を始めることが可能です。
提携している銀行口座も豊富なので、新しく口座を作らなくても既存の口座を利用して簡単に始めることができます。
pring(プリン)のサイトによると今後も随時追加していく予定とのことです。
初期導入費は無料、決済手数料は業界最安値水準の0.95%なので、店舗にとっては非常に導入しやすいサービスです。
対応しておくことで飲食店での別会計による行列も解消できるなど、オペレーションの効率化が期待できるかもしれません。
みずほ銀行を入金口座として登録した場合に限りですが、売上金を翌営業日に自動入金することが可能です。月1回、2回まとめての入金となるクレジットカード決済と比較し、入金のタイムラグが少ない分余裕を持たせた店舗経営が可能です。
※その他銀行口座の場合、月1回締め、または月2回締めの入金となります。(対象の銀行を順次拡大予定)
導入方法はとても簡単で、申込フォームに必定事項を入力し、添付書類を揃えて送信。5営業日以内にpring(プリン)から開設完了の連絡が来るので、その後お持ちのスマホかタブレットに加盟店アプリをインストールすれば利用が可能です。
申込時に必要な添付書類は下記の通りです。
まだリリースして一周年のサービスということもあり、実店舗でpring(プリン)に対応している店舗は少ないのが現状です。
ただ、ユーザー数、送金数が右肩上がりで増えているので、今のうちに対応をしておくことで集客効果に繋がるかもしれません。また、運営会社は資金調達も積極的に行っているので、今後利用できる店舗も増えていくと思われます。
現在pring(プリン)は、銀行口座登録のみなのでクレジットカードによるチャージができません。「簡単なクレジットカード登録がしたい」、「クレジットカードでポイントを貯めたい」というユーザーからの需要も多く、その点では他社のアプリと比較すると利便性は劣ってしまうかもしれません。
今回は、pring(プリン)についてまとめた内容をお送りしました。
乱立しているそれぞれのキャッシュレス決済サービスの特徴や、メリット、デメリットを知ることが、ご自身の店舗で導入すべきか否か、考える判断材料になるのではないでしょうか。