ピアノ教室の開業に必要なものは?資金や防音設備について

ピアノ教室の開業

ピアノは、子供の習い事や大人の趣味として昔から人気があります。ピアノ教室は個人経営もできるため、始めやすいビジネスではないでしょうか。
今回は、ピアノ教室を開業するために必要な資金や、設備について紹介します。

ピアノ教室の開業に必要なものは?

ピアノ教室開業に必要なもの

ピアノ教室には、教室を運営する場所はもちろんのこと、必要な道具や資格、手続きがさまざまあります。開業する前に必要なことや、準備するべきものを紹介します。

指導力を示す資格

ピアノ教室を開業するには、ピアノの技能と教える指導力、教養が必要です。技能や指導力がある人物、という証明になる検定は取得しておいたほうが良いでしょう。
さまざまな検定がありますが、ヤマハ音楽教室の「ヤマハグレード」という検定は、実際にヤマハで指導している講師も取得している資格です。13級から1級までありますが、ヤマハで指導している講師は、3級~5級程度を取得している人が多いため、それ以上を目安に取得するといいでしょう。

教室を開業・運営するための費用

教室を開業し仕事としてしっかりとやっていくためには、ある程度の費用を用意しておく必要があります。
開業資金はもちろんですが、その後の生活費や教室を維持する費用が必要です。目安として、生活費と維持費は開業後6カ月分を準備しておくことをおすすめします。

指導するために欠かせない道具

ピアノ教室に欠かせないものといえば、ピアノです。一番おすすめは、やはりグランドピアノです。非常に高価ですが、集客にも有利です。
安いものは30万円ほど、高いものは200万円ほどするため、予算に合わせてピアノを選んでください。
その他、楽譜やメトロノーム、椅子など、必要な備品はたくさんあるため、予算を考えながら準備していきましょう。

ピアノ教室の開業前に注意すべきこと(設備・月謝)

防音設備や月謝

ピアノ教室を長く運営していくためには、先のことも考えて準備しておくことが重要です。開業前に注意しておきたいことを紹介します。

防音設備はどうする?

ピアノ教室をどこで開業するかにもよりますが、自宅の一室を教室として使う人も多いでしょう。その場合は、防音設備が必要です。

防音ルームを作る場合、リフォーム業者などに連絡をして見積もりをもらいます。
防音ルームを作るにもさまざまな方法があります。ある程度自分で工事についての知識をつけてから見積もりをとるようにすると、予算に合わせて工事内容や業者を決めやすいです。
相場は200万円ほどなので、高すぎる、もしくは低すぎる場合は、見積もりの内訳を確認したり、別の業者にも見積もりを依頼して比べてみたりするのも良いでしょう。

お金がかかりますが、長くピアノ教室を続けるためには防音設備を怠らないようにしましょう。

月謝はいくらぐらい?

対象とする生徒にもよりますが、子供に対して指導する場合、月謝の目安は5,000円~7,000円程度です。大手有名教室の相場は7,000円なので、その程度を上限として考えましょう。

大人向けの場合は、子供よりも少し高めの設定の7,000円~9,000円ぐらいが相場です。
子供のレッスンが45分なら、大人のレッスンは60分ほどなので、少し高めに設定しましょう。ただし、10,000円を超えると高い印象を持ってしまうため、9,000円程度にとどめておくのが良いでしょう。

ピアノ教室の開業資金はどれくらい?

ピアノ教室を開業するために、トータルではどれぐらいの開業資金が必要になるのでしょうか?
自宅に防音設備のある部屋を作り、グランドピアノを置いた場合、開業資金として必要となる目安の資金は300万円~500万円ほどです。
ピアノのグレードや防音設備のリフォーム工事内容によっても変わりますが、準備できる費用内で収まるように、開業に必要な費用はまとめて計算し、予算オーバーしないように調整しましょう。

おわりに

ピアノ教室は防音設備を整え、備品をそろえたらすぐに始めることができます。
月謝はいくらにするのか、レッスンの時間は何分にするのかなど、細かな内容も決めておくと、今後の収支も計算しやすくなるでしょう。何より、開業に向けて、まずは一歩踏み出してみることが大切です。