コース契約はカード決済で即売り上げ!エステサロンが用意すべきクレジットカード決済方法とは?

エステサロンに導入する決済方法にお悩みの経営者の方へ、クレジットカード決済を導入する方法について詳しく解説します。

コース契約など高額になりやすいサービスを提供することも珍しくないエステサロンでは、準備できる決済方法が売上を左右します。

しかし個人経営の自宅サロンなどでは特に、どのような決済方法を導入するかをお悩みのケースも少なくないでしょう。

本記事では、エステサロンの支払い方法の種類や、エステサロンへクレジットカード決済を導入する方法として決済代行サービスについて詳しく解説します。

エステサロンの支払い方法の種類

エステサロンの支払い方法の種類

本項では、エステサロンのコース契約に利用できる4つの決済方法について、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

支払い方法 メリット デメリット
現金 ・即時に売上金が入る
・手数料が取られない
現金管理の手間とリスクがある
ローン 顧客との直接契約ではないため未払いリスクなどが無い 顧客が審査に通過しないと利用できない
自社割賦 ・他の支払方法が困難な人など、幅広い顧客に対応できる
・手数料を上乗せできる
・契約手続きの手間がかかる
・未払いなどのリスクを背負うことになる
クレジットカード ・一度決済システムを整えればもっともスムーズに会計できる
・売上の機会損失を防ぐ
・単価アップが期待できる
顧客とエステサロン双方が審査をクリアする必要がある

支払い方法①現金払い

ここでの「現金払い」は、コース契約など比較的高額な料金を、現金で一括で支払うこととします。

現金払いのメリット

現金払いによるエステサロン側のメリットは、何といっても売上金がすぐに入ることです。収入よりも支払いが多いことも珍しくない開業当初などは特に、店舗運営の助けになるでしょう。

また決済システムを通さずに顧客から直接現金を受け取るため、手数料などを引かれることがありません。受け取った金額はすべてエステサロンの売上金となります。

現金払いのデメリット

現金払いに対応するためには、適切な管理が必要です。

特に直接現金を受け取る場合は、釣銭の準備や売上金の振込などの手間もかかります。ある程度まとまった金額を運ぶリスクは、顧客も同様です。

また当然のことながら、売上金を正しく申告するために記録を残す必要があります。事業用の口座に直接振り込んでもらうなどの対策をとる必要もあるでしょう。

エステサロン側にはメリットの方が大きいように思える現金払いですが、顧客にとっては一括で支払うことが難しいケースもあるでしょう。現金一括払い以外に、分割で支払うことができる何らかの決済方法を準備しておくことが理想的です。

支払い方法②ローン払い

「ローン払い」とは、エステサロンとの契約を目的に、顧客が金融機関などの第三者から融資を受けて支払いを行うことです。

ローン払いのメリット

ローン払いは、エステサロン側にはリスクの低い支払い方法です。

顧客がローン契約を結ぶ相手はエステサロンではないため、返済計画などに関与する必要がありません。現金一括払いと同様に、まとめた売上金が入るという点も大きなメリットです。

ローン払いのデメリット

ローン契約は、希望する人が誰でも結べるものではありません。顧客の収入などによって、返済する能力がないと判断されることもあるのです。

また中には、ローン契約を結ぶことに抵抗のある人もいるでしょう。

これらの事情からローン払いが不可能となってしまえば、当然エステサロンとの契約にも結びつきません。

支払い方法③自社割賦(自社ローン)

「自社割賦」とは、エステサロンが顧客と直接分割払いの契約を結ぶものです。「自社ローン」「自社クレジット」と呼ばれることもあります。

自社割賦のメリット

自社割賦を活用すれば、他の支払方法が困難な人にもコース契約を結んでもらうことが可能です。より多くの顧客を取り込み、売上の増加が期待できるでしょう。

また顧客にとっても、金融機関などとローン契約を結ぶよりは心理的負担が軽く感じるかもしれません。更に自社割賦であれば、サロン側が設定する手数料を上乗せした金額を請求することも可能です。

自社割賦のデメリット

顧客と直接契約を結ぶ自社割賦は、契約書の準備や契約内容の説明などをエステサロンで行う必要があります。時間も手間もかかるため、サロン側の負担がもっとも大きい支払い方法です。

また契約途中で未払いになってしまった場合なども、エステサロンが直接対応しなければなりません。

顧客との信頼関係の基に成り立つ自社割賦ですが、エステサロン側にとってはリスクを負うことにもなります。

支払い方法④クレジットカード払い

キャッシュレス決済のひとつであるクレジットカードは、エステサロンを利用する年齢の人であれば所有していることも珍しくない極めてポピュラーな決済方法です。

クレジットカード払いのメリット

クレジットカード払いは、スムーズな会計が可能な優れた決済方法です。

エステサロンがクレジットカード払いに対応していれば、顧客はローン払いや自社割賦のような決済までの事前準備は不要です。

また日頃からクレジットカード払いを利用している顧客にとっては、気軽に利用できる決済方法のため、コース契約を結ぶハードルもそれほど高く感じないかもしれません。

クレジットカード払いを導入していることで、売上の機会損失を防ぐだけでなく、単価アップも期待できるでしょう。

クレジットカード払いのデメリット

エステサロンがクレジットカード決済を導入するためには、加盟店としての審査をクリアする必要があります。事業規模や売上状況などを確認されるため、特に自宅で開業しているような個人経営のエステサロンでは審査が通らないことも珍しくありません。

また顧客も同様に、クレジットカードを所有するためには審査を受けています。何らかの事情でクレジットカードを作ることができない場合もあるのです。

このようにクレジットカード決済は、サロン側と顧客側の双方が審査に通過したうえで成り立つ支払い方法です。

次の項では、エステサロンがクレジットカードの審査を通りにくい理由について解説します。

エステサロンのカード審査が厳しいのはなぜ?

エステサロンのカード審査が厳しいのはなぜ?

一般的にエステサロンはクレジットカード加盟店の審査が通りにくいとされています。本項ではその理由や、エステサロンがクレジットカード決済を導入するための方法について解説します。

エステサロンがクレジットカードの審査を通りにくい理由

エステサロンがクレジットカード会社の加盟店審査を通りにくい理由には、提供するサービスの特徴が関係しています。

エステサロンのサービスを受けた効果は、誰にでも同じように表れるわけではありません。

体質や生活習慣などさまざまな要因によって、効果の出方は顧客ごとに異なるでしょう。また数値的に同じ効果を得られたとしても、感じ方には違いがあるものです。

このようにサービス提供の効果が明確でないとされるものについては、金銭的トラブルが起こるリスクも少なくありません。そのため一般的にエステサロンは、クレジットカード会社の加盟店として契約するのは難しいとされています。

万が一、クーリングオフや中途解約などが行われた際に、決済を代行しているクレジットカード会社に不利益が生じるためです。

ここでは概要のみの説明となりましたが、以下の記事でも詳しく解説していますので併せて参考にしてください。

自宅サロンはクレジットカード決済の審査は通る?

自宅で開業しているような個人経営の小規模サロンでは、クレジットカード会社との直接契約は特に難しいのが現状です。

上記で解説したエステサロン特有のサービスの特徴に加え、審査対象とされる以下の点についても不利であると考えられるためです。

・事業規模
・経営状態
・売上状況

とはいえ、自宅サロンなどでもクレジットカード決済を導入するのが不可能というわけではありません。

自宅サロンでクレジットカード決済を導入する方法

自宅開業など個人経営のエステサロンがクレジットカード決済を導入するには、決済代行サービスの利用がおすすめです。

決済代行サービスとは、クレジットカードを含むさまざまなキャッシュレス決済方法を一度に導入できるサービスです。直接契約ではカード会社ごとに必要な申し込みや審査が一度で済むため、導入までの手間が最低限で済みます。

また一般的に、カード会社との直接契約より決済代行会社を利用した方が、審査が通りやすい傾向にあります。決済代行サービスによっては、審査を通過するためのサポートがあることもあるので心強いでしょう。

次の項では、自宅開業など個人経営のエステサロンが決済代行サービスを選ぶ際のポイントについて解説します。

個人経営サロンのカード決済代行サービスの選び方

個人経営サロンのカード決済代行サービスの選び方

個人経営のエステサロンが決済代行サービスを選ぶポイントは以下の通りです。

  • エステ業界の導入事例・実績があるか
  • エステサロン向けの決済方法があるか
  • 導入後のサポート体制があるか

エステ業界の導入事例・実績があるか

エステサロンに導入する決済代行サービスは、業種ならではの事情を理解していることが重要です。

決済代行サービスは実に多くの業種が利用していますが、決済代行会社はすべての業種の事情に明るいわけではありません。

特にエステサロンは、一般的にクレジットカード決済の導入が難しいとされているため、慎重に検討する必要があるのです。

サービスごとの得意な業種を知るためには、公式ホームページで紹介されている導入事例や業界での実績を確認しましょう。特に導入事例では、実際にサービスを利用した人の意見を知ることもできます。

エステサロン向けの決済方法があるか

決済代行サービスの多くは、クレジットカード以外の決済方法にも対応しています。近年利用者が増加している各種キャッシュレス決済だけではなく、中には独自の決済システムを構築している場合もあります。

クレジットカード以外にもエステサロンの支払いに適した決済方法があれば、カードを所有していない顧客とも契約を結ぶことができます。

エステサロンで提供するサービスとマッチする決済方法を導入すれば、売上アップも期待できるでしょう。

導入後のサポート体制があるか

個人経営のエステサロンにとっては、導入後のサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

特に初めてクレジットカード決済を導入するのであれば、不安はつきものです。またサービスを利用してみて初めて感じる疑問点などもあるでしょう。

いつでも問い合わせができる窓口を設置しているサービスを選びましょう。

エステサロンにおすすめの決済代行サービス3選

エステサロンへの導入におすすめの決済代行サービスをご紹介します。

Square(スクエア)



サロン導入事例 導入事例はコチラ
エステ向けの決済方法 5万円以下または1ヶ月以内のコースであればカード決済可能
導入後のサポート 電話サポートあり

「Square」は、オンラインのみで申し込みが完了する決済代行サービスです。

専用の決済端末によって、クレジットカードや電子マネーの支払いに対応できるようになります。また一定の条件を満たせば、エステサロンのコース払いにもクレジットカード決済を利用することができます。

導入の前後に関わらず、疑問点や不明点などは、専用の電話サポートに相談することが可能です。

JCS(ジェイ・シー・エス)


サロン導入実績 ネイルサロン・エステサロン他多数
エステ向けの決済方法 ショッピングクレジット
導入後のサポート 訪問説明あり

JCSは、美容業界に特化した決済代行会社です。

JSCの提供する決済代行サービスでは、通常のクレジットカード決済に加えて、ショッピングクレジット機能を利用することができます。

ショッピングクレジットとは、提携する信販会社が顧客に代わってエステサロンに一括で支払い、その後顧客が分割で返済していくものです。売上が早期に一括で入るエステサロンと、分割でゆっくり返済できる顧客の双方にメリットがある支払い方法と言えるでしょう。

また開業間もない店舗や、個人サロンへの導入も可能です。導入後には担当者が訪問して詳しく説明をしてくれるため、初めてクレジットカード決済を導入する際にも心強いでしょう。

アルファノート


サロン導入事例 導入事例はコチラ
エステ向けの決済方法 継続課金(サブスプリクション決済)
導入後のサポート 24時間体制の対応窓口あり

アルファノートでは、ポータブル端末1台でクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などに対応可能な決済代行サービスを提供しています。

1度の決済で毎月定額が引き落とされる継続課金(サブスプリクション決済)にも対応しており、エステサロンでのコース契約や回数券の支払いを自動化することも可能です。

また24時間体制の加盟店対応窓口を設置しているため、万が一のトラブルにもすぐに相談することができます。

さいごに

提供するサービスの特性から、一般的にエステサロンはクレジットカード決済の導入が難しいとされてきました。

しかし決済代行サービスを契約することで、クレジットカード決済はもちろん、各種キャッシュレス決済も同時に導入することが可能です。またサービスによっては、エステサロンに適した独自の決済システムを提供しています。

個人経営の自宅サロンなど、クレジットカード決済の導入を諦めていたケースでも、サロンに合った決済代行サービスを探してみてはいかがでしょうか。